いよいよ本国で9月からシーズン6がスタートした米CBSの人気リーガルドラマ『グッド・ワイフ』。番組の魅力は何といっても法廷内外で繰り広げられる背信行為の数々と波瀾万丈のストーリー展開だが、作中の女性陣を飾るゴージャスな衣装はもうひとつの楽しみとなっている。
そんな同シリーズの新シーズンが開始するにあたり、米US Magazineがニューヨーク・ブルックリンにある番組の衣装部門を取材。コスチュームデザイナーのダニエル・ローソンが番組衣装にまつわる裏話を明かした。
ローソンによると、ジュリアナ・マルグリーズ演じる主人公アリシア・フロリックは、番組スタート時は政治家の夫を引き立てる華やかで保守的な装いに終始したが、弁護士として社会復帰して以来、ダークなテーラードスーツ姿を多用することに。その後、法律家として頭角を現すにつれ、アリシアのファッションはよりフェミニンで洗練されたスーツにシフトしていくという。「今シーズンの彼女のトレンドは、流れるラインがとても美しいニュートラルカラーが基調となります」とローソン。具体的には、アルマーニやエスカーダ、そしてローソン自身のブランド「35 DL」などのワードローブを多く採用したそうだ。
また、ダイアン・ロックハート(クリスティン・バランスキー)の場合は、放送開始の時点で法律事務所のトップとして成功していたため、マンハッタンのマディソン街やシカゴのミシガン・アベニューを闊歩するマダム像をイメージ。常にオスカー・デ・ラ・レンタやエトロといった高級ブランド服やゴージャスなヴィンテージドレスをふんだんに用意しているという。
さらに個性派のインド系美女カリンダ・シャルマ(アーチー・パンジャビ)については、「コスチュームデザイナーの腕の見せどころとなるキャラクターです」と語るローソン。「彼女にはこれまでにざっと30着以上のレザージャケットを着せたでしょうね。カリンダには、番組のスタートからハードなタッチとソフトさをミックスしたスタイルに徹してきましたが、彼女が自分自身と折り合いをつけ、自信を見出すとともに、カリンダのファッションも変化していきます。カリンダという人物には驚かされることが多いですね。今シーズンでも、よく知っているはずのカリンダに再び裏切られるはめになるかもしれません」と熱く語った。変わりゆくキャラクターの心理をコスチュームの変化から読み解いてみるのも面白そうだ。
『グッド・ワイフ』シーズン6は米CBSにて毎週日曜日オンエア中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『グッド・ワイフ』
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