『ダウントン・アビー』シーズン2放送スタート直前!パットモアさん&デイジーに直撃インタビュー!

20世紀初頭、イギリスが近代化へ向けて動き始めた時代を舞台に、田園地帯にある大邸宅"ダウントン・アビー"で、貴族や使用人たちの間で繰り広げられる人間模様を描いた大ヒットドラマ『ダウントン・アビー』。今回は、インタビュー第2弾!台所長のパットモアを演じるレズリー・ニコルと、台所手伝いのデイジーを演じるソフィー・マクシェラの貴重なインタビューをご覧いただこう!

――料理はできますか?

レズリー・ニコル:いいえ。誰かに得意料理は何かと聞かれたときは、ひき肉とポテトの料理と答えたわ。父が教えてくれた料理だからよ。あれなら上手に作れるわ。あとはチキンローストくらいかしら。

――では、どのように厨房で料理長らしく食事の用意をしているように見せているのですか?あの家族は常に食事をしているようですよね。

レズリー:そのとおりよね。彼らはどうやってあの細い体型を維持しているのかしら?アリステア・ブルース(歴史考証担当)にその質問をしたわ。だって、あの家族は食べることをやめないんですもの。きっと食べる量が少ないんだと思うわ。料理の演技のコツは、アラに気づかれないよう素早くやることよ。シーンを撮影する前に、素晴らしい美術部門の人たちが来るの。テーブルにいろいろ並べて、それが1日のうちのいつのシーンなのか、私たちは何をするのかを理論的に考えるの。3ヶ月後に撮影する貴族の別のシーンとリンクすることもあるから、彼らはそのシーンのことも考えて、今アスパラガスの新芽を料理したりするわけ。それは美術部門の人がやってくれる。私たちが考えるわけではないわ。

ソフィー・マクシェラ:一番大変なのは、撮影の順番がすべて逆だということ。つまり、貴族で、すばらしい料理を食べているシーンの撮影が先なの。だから、私たちが厨房でやることとマッチさせるのは、すごく大変なの。私はハーブを扱うことが多いわね。それから豆の下ごしらえも上手よ。

――撮影後、料理を食べられるのですか?

レズリー:いいえ。その理由はね、見栄えを良くするために、食べ物に怪しげなスプレーをかけてるからよ。

ソフィー:食べられないのは、毎回じゃないわね。早く行けば...

レズリー:彼女は私を信じないの。私一度、ケーキを持ち帰ったけど、カチカチだったわ。

――下層階級の人たちはスタジオで撮影するのに、上流階級は豪華なハイクレア城で撮影することをうらやましいと思いますか?

レズリー:全然。私はロンドンのスタジオから10分のところに住んでいるから便利よ。私はハイクレア城に来ることが一番少ないから、ここに来るのは楽しみなの。わたしにとっては一番のご褒美ね。ロンドンに住んでいる人たちにとっては、ハイクレア城までは長い道のりだから、いつまでもワクワク気分とはいかないんじゃないかしら。私は下の階の使用人たちがいる空間が好きよ。あそこが私たちの帝国なの。

――それでは、一度も顔を合わせない出演者もいるのですか?

レズリー:レディー・ロザムンド役を演じているサマンサ・ボンドにはまだ会ったことがないし、ナイジェル・ヘイヴァースとは会う予定がないわ。だから何人かとは顔を合わせていない。

ソフィー:貴族の人が、私たち使用人のところに忍び込んでくると変な気分よ。

――ですが、シビルが厨房に来るエピソードがありませんでしたか?

レズリー:あれはちょっとかわいかったわね。彼女は袖をまくり上げて、ちゃんとやろうとしてた。でもシーズン1で、コーラ夫人が下りてきたときは気が動転しちゃって、彼女に向かって3回も間違って"陛下!"って言っちゃったの。本当は"奥様"って言うはずだったのに、"陛下"って言っちゃったの。だって、普段いない人がいるんですもの。すごい違和感だったわ。

――視聴者は、あなたが演じている役を現実と受け止め、シーズン1であなたの目の具合が悪くなったことを尋ねてきますか?

レズリー:ええ、しょっちゅう聞かれるわ。

ソフィー:料理長の私に対する態度がひどいって言ってる。

レズリー:その場に私がいたら、本当はひどくないって言ってやるわ。

――第2シーズンでは、デイジー自身のことがもう少し出てくるようですね。

ソフィー:出てくるわ。

――デイジーは、ようやく、トーマスが実際にどんな人物なのかを気づいたと思いますか?

ソフィー:彼女は彼に対する興味を失ったの。彼がとても意地悪だからよ。でも、トーマスが実際にどんな人物なのか(ゲイ)は気づいていないと思うわ。

レズリー:もちろんパットモアはトーマスの件に気づいていて、デイジーに忠告しようとしたけれど、彼女は理解しなかったのよ。でもあの時代は、同性愛はタブーだった。だけど、単にタブーだったというだけじゃなく、彼には何か、問題があるんじゃないかと思われている時代だった。単に彼が異質だというだけでなく、彼は心に問題を抱えていると。口に出して話すようなことではなかった。パットモアはとても信仰心の厚い人なんだと思うわ。

――他の衣装をうらやましく思いますか?

レズリー:私は気にしていないわ。

ソフィー:私はうらやましい。でも、私の衣裳が新しくなって、それを着たんだけど、誰も何も言ってくれなかったの!言ってやりたかったわ。新しい衣裳よ!って。1年ぶりに衣裳が変わった、なんで誰も気づかないの?貴族の女の子たちはステキなドレスを持ってるわ。

レズリー:確かに彼女たちはステキなドレスを持ってるけど、私たちがうらやましく思っているというのは正しくないわ。私たちが少ししゃくに思うのは、彼女たちがきれいなメークをしているらしいってことよ。

ソフィー:ああ、私も少しマスカラをつけたいわ!

――衣装の信ぴょう性は、身に着けている下着類にまで及びますか?

レズリー:ええ、そうよ。そうは見えないでしょうけど、私はコルセットを着けて、ペチコートをはいて、何重にもなってるの。暑いわ。

ソフィー:私はすごくきついコルセットを着けてるから、胸にあごを付けることができたのよ!コルセットを着けているときは、立ったまま仮眠を取る方法を身に着けたの。横になれないからよ。テーブルの上にうつ伏せになるときもあるわ。コルセットを外すと、体にしっかり跡が付いてるの。

大ヒットドラマ『ダウントン・アビー』のシーズン2は、いよいよ11月30日(日)23:00よりNHKにて放送スタート!

Photo:『ダウントンアビー』
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