『ドクター・フー』元製作総指揮者、復帰を望む声に何と答える?

『ドクター・フー』を2005年にTVシリーズとして復活させたプロデューサー・脚本家のラッセル・T・デイヴィス。今年の3月は、その『ドクター・フー』復活からちょうど10年にあたるのだが、番組に戻ってきてほしいという声に、彼はどう答えているのだろうか。

RadioTimesのインタビューで、デイヴィスは脚本を再び担当する可能性についてこう話している。「そうなったら素敵だけどね。(現製作総指揮者の)スティーヴン(・モファット)からは毎年、脚本を書いてほしいと誘いがくる。スティーヴンのことも制作陣も大好きだし、番組を観るのもとても楽しいけれど、僕自身はもう次のことに進んでいるんだよ。『ドクター・フー』を心の底から愛しているけれど、自分の手がけている作品以上に大事なものはないんだ」

それでも、そんなデイヴィスのもとに、番組復活10周年を記念するイベントに向けて、英BBCからオファーの連絡があったという。「BBCが何をやろうとしていたのかは知らないけれど、トークやコンベンションだろうね。でも断ったんだ。50周年を迎えたばかりの番組で、10周年なんて言っても混乱を招くばかりだから」

デイヴィスは9代目ドクター(クリストファー・エクルストン)、10代目ドクター(デヴィッド・テナント)の時期に製作総指揮を務め、『ドクター・フー』を世界的な人気シリーズに育て上げたほか、『秘密情報部トーチウッド』を含むスピンオフ作品を2作品立ち上げた。

その後、『ドクター・フー』製作総指揮の座をスティーヴン・モファットに譲り渡し、現在は、英国におけるゲイの生活を描く3作品『Cucumber』『Tofu』『Banana』を手がけている。『ドクター・フー』は本人にとってはすでに過去のプロジェクトとなっているようだが、それでも、いつかまた脚本を担当してほしいというファンは多いのではないだろうか。(海外ドラマNAVI)

Photo:デヴィッド・テナントとマット・スミス出演の『ドクター・フー ニュー・ジェネレーション スペシャル』DVDは3月6日(金)発売予定!(c)2015 BBC Worldwide Ltd.