【季刊連載】光浦靖子の海外ドラマTALK&NAVI 『エクスタント』編

春夏秋冬...季節ごとの海外ドラマを紹介するWOWOWの情報番組「YOU×光浦 海外ドラマTALK」。同番組のMCの一人、光浦靖子が季刊連載でその時々のオススメのドラマを語ります! ときに辛口!女子相手にはさらに倍!? 光浦独自の目線で語られる海外ドラマの運命やいかに!? それでは今回も早速スタート。

 

今回期待するのはもちろん『エクスタント』。スピルバーグ製作総指揮、映画並みのゴージャスさ。こりゃ見なきゃ。

設定は未来。でも町並みは今とそう変わらずですが、車は完全自動運転になっていたり、アルバムは写真が動いたり、ゴミ箱は分別しなくても庭に置いてある機械に入れればシュイーンで終わり、なんか夢のように進歩してないところがリアルです。主役はハリー・ベリー演じるモリー。宇宙飛行士です。13ヶ月の単独任務を無事終えて帰還したところから始まります。旦那は人間性をもつアンドロイド「ヒューマニック」を開発する科学者。二人には、まあかわいらしいルックスの息子がいます。なんですが、モリーはなんか息子と距離があって、なんでだろう?なんて思ってたらびっくり。その息子こそがヒューマニックだったんですよ。旦那が息子を寝かしつけるとき、「じゃ」っつって、腰の辺り触ったら、電池らしきもんがきゅーんと浮き出て来て「え?!マジかよ!」てなりますよ。旦那はアンドロイドも子供と同じで、一から教育してゆけば人間と同じように感情がわかるようになる、という考え方なんですが、モリーは正直、そうではなく、それは旦那がすべてプログラムしたことだと。

 

二人には子供ができなかったんです。モリーは不妊症でした。だからこそのヒューマニックだったのでしょうが、そのモリー、宇宙でたった一人で13ヶ月いたはずなのに、なんと妊娠していました。なぜ?! 宇宙に行く前に誰かとセックスしたのならもう生まれているはず。月日が合わない。じゃ、老子のように長い間母親のお腹の中にいたということか?! 何十年も母親の胎内にいて、あるとき脇からぽこんと生まれ...と、スピルバーグにはザッツ・東洋な考えはない! 誰とも接触してなかった宇宙船の中でなにかが起きたはずだ...と話は進みます。だよねー。宇宙人? 誰? ナニの子供?

ある日、旦那の研究に個人的な資金援助をしたいと、大金持ちヤスモトが近づいてきます。でも本当の狙いはモリーのようで...いい奴か悪い奴かわからないが、ただ怪しい。そのヤスモトを演じるのが真田広之さんなんですね。

 

登場シーンがすごい! 酸素カプセルのような箱から黒ふんどし一丁で現れます。黒ふんですよ!! スピルバーグ直々の出演オファーだったそうで、力の入れ方が違います。マッチョな肉体に高い演技力、ハリウッド俳優たちを食っちゃえ!!

<光浦靖子 プロフィール>
愛知県出身。1992年に幼なじみの大久保佳代子とお笑いコンビ「オアシズ」を結成。
『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)など、バラエティ番組にレギュラー出演する他、
手芸本第二弾「子供がもらって、そうでもないブローチ集」(スイッチパブリッシング)発売中。

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『エクスタント』は4月4日(土) 23:00よりWOWOWプライムにて放送スタート。
(第一話無料放送)

<作品情報>
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:
モリー・ウッズ:ハリー・ベリー(板谷由夏)
ジョン・ウッズ:ゴラン・ヴィシュニック(宮内敦士)
ヒデキ・ヤスモト:真田広之(真田広之)
イーサン・ウッズ:ピアース・ガニォン(矢島晶子)
アラン・スパークス:マイケル・オニール(ふくまつ進紗)
ジュリー・ジェリノー:グレイス・ガマー(浅野真澄)

Photo:『エクスタント』
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