全米のお茶の間で大人気のスーパーヒーロー・ドラマ『THE FLASH/フラッシュ』がいよいよ日本に上陸する。これまでDCヒーローを描いたドラマでは『ARROW/アロー』の人気が群を抜いていたが、フラッシュの登場がそれを塗り替えた!『THE FLASH/フラッシュ』の高視聴率の理由は、そのストーリーの良さもさることながら、主人公バリー・アレン/フラッシュを演じるグラント・ガスティンにある、と言っても過言ではない。
米メジャースタジオが開催する新番組のお披露目会であるLAスクリーニング2014で『THE FLASH/フラッシュ』を観てから、これまで抱いていた"フラッシュ"への印象がガラリと変わった。そして、グラントの演じるフラッシュを観ていくにつれて、ほかのDCのヒーローたちにも俄然興味がわいてきた!
これはひとえにグラントの成せるワザである。彼の温かみを感じさせるハンサム度と、どことなく不器用な可愛いさ、そして繊細さを感じさせるあの瞳...!エンターテイメントの才能を備えた俳優たちが溢れるハリウッドといえども、表情、特に瞳だけで観ている者の心を大きく動かせる俳優というのは、そうそういない。ましてや若手俳優ともなればその数は激減する。だがグラントは、その数少ないヤングアクターのひとりだ。
昨年の試写ではじめて本作を見て、グラントに俳優としての才能を感じたのは、劇中にグラント演じるバリーが、無実の罪で服役している父親へ面会に行くシーンだった。面会ブースのガラスの後ろにいる父親。思い切り抱きしめたいのにそれも叶わず、目の前のやつれた父を見つめるだけ。こんなに愛する父親に、それも無実の父に何もしてあげれない自分...。この感情をすべて瞳で表情で表現できるグラント。バリーの胸が張り裂けんばかりのやるせない気持ちがヒシヒシと伝わってきて、ここだけの話、この筆者は、試写の最中に涙腺が決壊した。とにかくグラントの演技力はそれほどパワフルなのだ。
さらに、グラントは188㎝と長身。スリムなのに引き締まった身体と長い脚で、一瞬にして観客の目は彼の姿に釘付けになってしまう。グラントはこれまで、『glee/グリー』のセバスチャン役で活躍していたことが記憶に新しいが、その時よりも更に成長したグラントの魅力を存分に堪能できるのが本作『THE FLASH/フラッシュ』である。
ちなみにバリーのお父さんを演じるジョン・ウェズリー・シップは、1990年に放映されたTV番組『超音速ヒーロー ザ・フラッシュ』で、なんとバリー・アレン/フラッシュその人を演じていた俳優さんだ。DCCOMICS.COMとのインタビューで、「グラントには最初からピンと来るものがあった。彼はハートで演技が出来る役者なんだ」とエールを送っている。
強いけど繊細でもあるヒーロー、フラッシュ。グラントにうってつけの役どころである。これからも彼の活躍をおおいに期待したい。そしてまずは、本シリーズで彼の魅力を存分に堪能してほしい。
『THE FLASH/フラッシュ<ファースト・シーズン>』は9月16日(水)、ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントよりブルーレイ&DVD発売開始。
Photo:『THE FLASH/フラッシュ』
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