『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <セカンド・シーズン>』の3つの魅力

全米の視聴者数がケーブル作品としては異例の770万人を記録した上、2014年のエミー賞で5冠を達成と、人気・実力ともに高い米HBOのサスペンスドラマ『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』。アカデミー賞受賞者であるマシュー・マコノヒーと、同賞ノミネート歴のあるウディ・ハレルソンが競演したファースト・シーズンに続き、5月18日(水)よりブルーレイ&DVDがリリースとなるセカンド・シーズンの魅力を、映画ライターのてらさわホークが語っている。

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豪華キャスト共演で、謎が謎を呼ぶ展開を経て8話で物語が完結するという仕掛けや、クリエイターのニック・ピゾラットが全エピソードの脚本を手掛けているのは、前シーズンと同じ。8時間の長編映画と言える同シリーズの今回は、アメリカ南部のルイジアナ州から犯罪都市ロサンゼルスへと舞台を移し、キャストや設定も一新。いっそうスピーディーに、よりアクションのある重厚な犯罪ドラマに仕上げている。

てらさわホークの挙げる、イッキ見せずにはいられない3つのポイントは以下の通り。

一つ目のポイントは、土地自体が物語を息づかせている、舞台ロサンゼルス。前シーズンでは南部ルイジアナのドロドロした空気感が印象的だったが、今回はロサンゼルスに舞台を一新し、よりシャープで乾いた景色の中で物語が進む。ある殺人事件の謎を追う刑事たちと、その水面下でうごめく、土地取引をめぐる巨大な陰謀。ストーリーが進むにつれて、小さな人間たちの思惑を超えた魑魅魍魎というしかないものが姿を現してくる。舞台となる土地が物語と密接に関わっており、それ自体がドラマの主役の一つであることは『TRUE DETECTIVE』の特徴と言える。

続いて二つ目のポイントは、豪華すぎるスターキャストが紡ぐ、濃密すぎるストーリー。コリン・ファレル(『マイアミ・バイス』)がロス市警の刑事ヴェルコロ、テイラー・キッチュ(『ノーマル・ハート』)が軍隊あがりのハイウェイ・パトロール警官ウッドルー、レイチェル・マクアダムス(『きみに読む物語』)が郡保安官事務所の刑事ベゼリデスを演じる。誰しもが暗い過去を持ち、ヴェルコロは刑事でありながら地元マフィアの使いっぱしりという地位に甘んじているし、ウッドルーはセクハラ疑惑で停職処分の身、ベゼリデスの妹はガサ入れした違法ポルノの撮影現場で妹に鉢合わせた。そんな生活を送っている3人の刑事の人生が、一つの事件をめぐって交錯する。さらにそこへ絡んでくるのが、ヴィンス・ヴォーン(『Mr.&Mrs. スミス』)扮する暗黒街の顔役フランク。彼らによって、このシーズンもあまりにも濃密なドラマが展開する。

そして最後のポイントは、息を飲むアクション。息が詰まるようなドラマの中盤、文字通り空気を切り裂くような大銃撃戦が突如勃発する。ロサンゼルスの市街地で白昼堂々、約10分間にわたって展開される一大アクションに息を飲む。

■商品情報
5月18日(水)ブルーレイ&DVDリリース
<セル>
『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <セカンド・シーズン> コンプリート・ボックス』
ブルーレイ(¥11,300+税)/DVD(¥9,400+税)
<レンタル>
DVD Vol.1~4
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

(海外ドラマNAVI)

Photo:『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <セカンド・シーズン>』
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