1989年に公開されたディズニーのアニメーション映画『リトル・マーメイド』を、本家ディズニーが実写版で甦らせる企画が進行中のようだ。この実写版は、ユニバーサル・ピクチャーズ製作によるクロエ・グレース・モレッツ(『キック・アス』)が人魚姫を演じる映画『The Little Mermaid(原題)』とは別の作品となる。米BROADWAY.COMが報じた。
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの原作をミュージカル風にアレンジしたディズニーアニメの『リトル・マーメイド』は、16歳の人魚姫アリエルの青春ドラマに仕上がっている。地上の世界に憧れるアリエルは、ある日、航海船に乗っていた王子エリックに一目惚れしてしまう。ますます陸の生活に想いを募らせるアリエルに目を付けた海の魔女アースラが、「その美しい声と引き換えに、3日間だけ人間の姿にしよう」と持ちかける。こうしてアリエルは足を手に入れて陸へと上がり王子と知り合うが、声を奪われたため話をすることができない。すると、彼女から奪った声を使って美女に変身したアースラが、二人の仲を裂くために現れる...。
本作は2008年に、ブロードウェイでミュージカルとしても上演されている。クロエが主演する実写版は、アニメ版ではなくアンデルセンの童話に忠実なストーリーになるとのことで、人魚姫が人間の足を手に入れるために舌を切り落とすシーンも盛り込まれるなど、ディズニー作品とは違いダークなタッチになるようだ。
昨年ディズニーは、アニメ映画『美女と野獣』の実写版製作を発表。主役ベルには映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソン、野獣役には英ドラマ『ダウントン・アビー』でマシュー・クローリーを演じたダン・スティーヴンスが起用されている。このほか、白雪姫の妹ローズ・レッドを主人公にした実写映画の製作も発表されたばかりだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:クロエ・グレース・モレッツ
(C)Kazuki Hirata /www.HollywoodNewsWire.net