2017年2月17日(金)に全米公開が予定されている、スティーヴン・キング原作の映画『The Dark Tower(原題)』。この映画に加えて、原作の物語に連なるTVシリーズも制作されることを、米Entertainment Weeklyが報じた。
『The Dark Tower』は、キングによる同名小説「ダークタワー」を原作に、西部開拓時代を思わせる荒廃した地で、最後の拳銃使いであるローランドが旅の途中で出会った少年とともに、黒衣の男を追い続けるダーク・ファンタジー。マシュー・マコノヒー(『ダラス・バイヤーズクラブ』『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』)が黒衣の男を、イドリス・エルバ(『刑事ジョン・ルーサー』)がローランドを演じる。監督・共同脚本は、デンマーク出身のニコライ・アーセル(『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』)。
そして、同映画を手掛ける制作会社MRCの関係筋と、映画の製作・共同脚本を担当するアキヴァ・ゴールズマンによると、MRCとソニー・ピクチャーズは、TVシリーズの制作にもコミットしているという。
このTVシリーズは、全七部構成の原作小説のうち、ローランドの過去が明かされる第四部「魔導師と水晶球」を映像化する。映画版のイドリスも出演する予定で、同じく映画の出演者である子役のトム・テイラーとともに、メインストーリーの導入部に登場する(なお、メインストーリーにおいて若き頃のローランドを演じる俳優は未定)。また、映画版でマシューが演じる黒衣の男は、様々な姿で現れる設定なので、TVシリーズではマシューとは別の俳優が演じる可能性がある。
10~13話構成となるTVシリーズの撮影は2017年に始まり、アメリカではケーブルTVまたは配信サービスにおいて2018年にリリース予定。
長編小説「ダークタワー」の映像化は、映画とTVシリーズの両方で行う大きな構想が2010年頃から立てられていた。その後、プロジェクトを当時動かしていたユニバーサル・ピクチャーズが製作中止を決めるなど紆余曲折があったが、実現に向けて再び動き出しているようだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:スティーヴン・キング
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