『オズの魔法使』のあの靴を救え!スミソニアン博物館が救済キャンペーンを開始

『オズの魔法使』で主人公ドロシーが履いていたルビーの靴を救うため、この靴を30年以上展示しているスミソニアン博物館が救済キャンペーンを行うことが分かった。米Hollywood Reporterが報じている。

ルビーの靴は、1939年に公開された映画『オズの魔法使』で主人公ドロシー役を演じたジュディ・ガーランドが劇中で履いていたもの。MGMスタジオ(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)によって5足作られ、うち1足がワシントンD.C.にある世界最大級の博物館群であるスミソニアン博物館にて1979年から展示されている。しかしながら、製作されてから約80年も経ってしまった靴はすり減り、色が落ちてしまっている状態。そこで、同博物館は靴を守るために30万ドル(約3000万円)を集めるキャンペーンを発表した。このキャンペーンで集めるお金は、未来の子どもたちのために、靴の色落ちをこれ以上悪化させぬよう、先進技術が施された保護用のショーケース設置や靴の修理に充てられるという。

博物館のスポークスマン、メリンダ・マチャドさんは、「このルビーの靴はアメリカ国民の物であり、次の世代に向けて保存していくために皆さんの協力を求めたいと、私たちは考えました」とコメントしている。

今月17日(月)からスタートしたこのキャンペーンには、20日(火)の18:00時点(日本時間)で約3400人から計19万ドル(約1950万円)ほどの寄付が申請されている。寄付は1ドルから受け付けており、額によってはトニー賞を受賞した衣装デザイナー、ウィリアム・アイヴィ・ロングがデザインしたTシャツやトートバッグが贈られるという。(海外ドラマNAVI)

Photo:『オズの魔法使』
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