英人気ボーイズグループ、ワン・ダイレクション(以下1D)の元メンバーであるゼイン・マリクが、同グループでの活動中に摂食障害を抱えていたことを告白した。米E!Onlineが報じている。
AP通信のインタビューに答えたゼインは、「最後のツアー前の2014年11月あたりの自分の写真を見ると、自分がどれだけ病んでいたかがわかる。今まで公の場で話してはこなかったけど、バンドを辞めてから自分でも受け入れられるようになった。僕は、摂食障害に苦しんでいたんだよ」と、1Dとしての最後の数ヶ月間に摂食障害を患っていたことを明かした。
「特に体重を気にしていたわけではないんだ。ただ何日間か、時には2、3日の間何も食べない時があった。それが深刻になっていってね。でも、当時はそれが病気だとは思っていなかったんだ」
1Dは、2010年に英国の音楽オーディション番組『Xファクター』内で結成。デビュー後、瞬く間に世界中で大ブレイクし、爆発的なヒットを連発。いっきにスター街道をのぼって行った。しかしながら、あまりにも大きくなりすぎたグループでの活動にストレスを隠しきれなくなったゼインは体調不良で2015年のツアーから離脱し、その後まもなく脱退を発表した。グループ脱退後しばらく休養したゼインだが、その後ソロに転身し、今年3月に「Mind of Mine」をリリース。1Dは、ゼイン脱退後も活動を続けていたが、現在は個々のプロジェクトに専念するためにグループとしての活動を休止している。
ゼインは摂食障害になったきっかけについて、「人生において、自分でコントロールできるものが何もないように感じていたけど、食事だけは自分で決められることだった。だから、好きなようにしていたんだよ」と、説明。さらに続けて、「かなり体重が落ちて病気になってしまった。当時の仕事量やそれによる生活のペース、バンドで感じていた全てのプレッシャーや緊張は食生活に悪影響を与えたんだ。本当なら、自分たちの仕事量と同じくらい食べなければいけなかったんだろうね。それくらい、僕らのスケジュールは凄まじかったんだ。」と語っている。
ゼインは不安障害を抱えていることも告白しているが、摂食障害については今のところ良好な状態だという。(海外ドラマNAVI)
Photo:9月7日、トム・フォードファッションショーでのゼイン・マリク
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