ノア・ワイリー主演のSFアクション大作『フォーリング スカイズ』が、ファイナル・シーズンを迎える。エイリアンとの最終決戦を描く同シーズンについて、シーズン4からショーランナーを務めるデヴィッド・エイック(『バトルスター・ギャラクティカ』)が質問に答えた。アメリカ独立戦争や第二次世界大戦をモチーフにしてきた本作だが、今度は、アメリカ史でやはり重要な、あの戦争がベースになるようだ。
――今シーズンはどんな内容に?
デヴィッド・エイック:一言で言うと、『地獄の黙示録』のドラッグ・バージョン。制作開始時に、(製作総指揮の)スティーヴン・スピルバーグにそう説明した。生死を分ける危険で絶望的なアクションを早いテンポで進めながら、人間性の深い考察を情感を込めて描こうと思ったんだ。
――その説明に対するスピルバーグの反応は?
エイック:「力強い表現だね」と言ってくれたよ。そして、作品を良くするために彼にしかできない提案もしてくれた。巨匠のスピルバーグは、今でも細部に至るまで制作に関与している。番組の立ち上げに関わった人たちはみんな、5年たった今も熱心で、野放図で異端なアイデアを受け入れてくれた。それは嬉しい驚きだった。
――(主人公の)トム・メイソンにも、新しいアイデアが生かされる?
エイック:そう、上品な男だったトムは、血に飢えたリーダーに生まれ変わる。勝利を得るためには暗黒の領域に足を踏み入れる必要があると悟るんだ。ベトナム戦争を描いた優れた映画はどれも、そういう危ない綱渡りを探求している。モラルの限界まで自分を押しやった後に、かつての自分に戻れるのか?――その問いかけが、今シーズンの大きな原動力になっている。
――エイリアンが地球を侵略した理由は、今シーズンで明かされますか?
エイック:イエス。ヒントを一つだけ明かそう。歴史上の転換点となった大きな争いの根っこには、とても個人的な事情がある。エスフェニが地球に来た理由についても、しっかりとした説明を用意したよ。
――『バトルスター・ギャラクティカ』で製作総指揮を務めた体験は、本作にどう生かされていますか?
エイック:道徳の危うい綱渡りは『バトルスター~』で随分やっていたので、その体験は本作でも役立っている。ただ、本作の登場人物はもっとヒロイックであってほしいし、彼らの行動から勇気を得たいものだよね。そこは『バトルスター~』とは違うところだろう。
『フォーリング スカイズ』ファイナル・シーズンは、11月18日(金)にデジタルセル先行配信開始。12月2日(金)に、ブルーレイとDVDがリリースされる。(海外ドラマNAVI)
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Photo:Photo:『フォーリング スカイズ』
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