大都市シカゴの過激なエリアとして知られるサウスサイドを舞台に、ハチャメチャな一家ギャラガー家の面々が格差社会をたくましく生き抜く姿を描く『シェイムレス 俺たちに恥はない』。本作でフィオナ役を演じているエミー・ロッサムが、フランク役のウィリアム・H・メイシー以上の出演料を求めて交渉していることが分かった。米Varietyが報じている。
エミーは2011年のシーズン1から主演を務めてきたが、現在はシーズン8出演に向けて交渉を進めている段階。番組関係者の情報によると、エミーは数カ月前に主演のウィリアムと同額の出演料を提示されが、彼より多く支払ってほしいと求めたという。放送局の米Showtimeは、シーズン8への更新を希望しているそうだが、エミーのギャラ問題が解決しないことには進めることができないようだ。とはいえ、彼女なしで新シーズンを製作することは考えていないといい、関係者全員がこの交渉が無事に終わることを願っている。
米Hollywood Reporterによると、これまでの7シーズンではエミーの出演料はウィリアムよりも低く、彼女は彼と同等の額を求めていたという。関係者がVarietyに明かした情報では、今回の出演交渉で彼女の希望通りウィリアムと同等のギャラを提示されたが、少なかった7シーズン分を取り戻すべく提示額以上を求めたのだという。
『シェイムレス』がスタートした時点でウィリアムは66歳、エミーは30歳。エミーは『デイ・アフター・トゥモロー』や『オペラ座の怪人』といった映画で活躍し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた経験はあったが、ウィリアムはエミー賞を獲得し、ゴールデン・グローブ賞だけでなくSAG賞やアカデミー賞にもノミネートされていた。また本作においても、ウィリアムは3度のエミー賞ノミネート、ゴールデン・グローブ賞ノミネート、SAG賞受賞を経験しているが、エミーはクリティクス・チョイス・アワードに2度ノミネートされたのみ。主要な賞レースで名前が挙がることは、役者の認知度を上げるため出演料の交渉にも有利になるとされている。
ハリウッドにおける男女差別に関しては当サイトでも度々取り上げており、業界が抱える問題の1つとして認識されているが、日本ファンからも人気のある『シェイムレス』なだけに、ぜひこの問題を解決させて新シーズン更新をしてほしいところだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『シェイムレス6 俺たちに恥はない』
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