Netflix『13の理由』、セレーナ・ゴメスが製作側にまわった理由とは

全世界同時ストリーミング中のNetflixオリジナルドラマ『13の理由』。多くの謎を残し自殺してしまう主人公ハンナ・ベイカーを熱演しているのは、新人のキャサリン・ラングフォードだが、米Seventeenによると、元々同役にはセレーナ・ゴメスがキャスティングされていたという。

2011年、米Deadlineはセレーナが主演に抜擢され、彼女の母であるマンディ・ティーフィーが製作総指揮を務めると報じていた。当時のセレーナは全米ティーン憧れの歌手、そして女優としてディズニーチャンネルの『ウェイバリー通りのウィザードたち』や、レイトン・ミースター(『ゴシップガール』)やコーリー・モンテース(『Glee/グリー』)と共演した『恋するモンテカルロ』などで人気絶頂だった。また、『13の理由』は当初ユニバーサル・ピクチャーズで映画として企画されていた作品で、Netflixオリジナルシリーズとして配信される予定ではなかった。

しかし、2017年現在、私たちが目にする『13の理由』では、セレーナは製作総指揮として母親と共にカメラの後ろに立ち、ハンナ役はキャサリンが演じている。米The Hollywood Reporterのインタビューに答えたセレーナは、「ハンナは私そっくりよ。7年前もそう思っていたし、今はより強くそう感じるわ。おかしいわよね、今のほうが大人なのに。変だと思うけど、年を重ねるほど不安が大きくなっていくのよ。でも、多くの人がそのことに共感できると思うの。ハンナの個性は内に秘めている強さ。女の子はたいてい誰かの注意を引きたいと思っているわ。ソーシャルメディアはそれを大きく増幅させた。ハンナは自分の人生にそんなことは望んでいなかったと思うの」

ハンナという役に特別な思いを持つセレーナだが、キャサリンが同役を演じることに満足していると言い、「原作では、さらに恐怖が続くのよ。出る側にならなくてよかったわ」と、自身に似ている特別なキャラクターだからこそ、役を譲っていたことを説明した。

セレーナがプロデュース業に挑戦し、キャサリンはハンナという重要な役を完璧に演じきった本作品は、原作者のジェイ・アッシャーも続編の製作を望んでいるとコメントしており、今後に期待がもてそうだ。Netflixオリジナルドラマ『13の理由』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:セレーナ・ゴメス
(C)Mayuka Ishikawa / Hollywoodnewswire.net