大ヒットの末に幕を下ろしたドラマの復活版が多く製作されている昨今。例えば『ツイン・ピークス』、『X-ファイル』、『ギルモア・ガールズ』、そして『ふたりは友達? ウィル&グレイス』など、数々のリブート版が何年、何十年もたった後に再びファンを沸かせているが、世界を震撼させた『LOST』の復活について、クリエイターが口を開いた。米TV Lineが報じている。
クリエイターの一人、デイモン・リンデロフは先日サンディエゴで行われたコミコンにて、「(『LOST』 の復活版については)何度も考えたし、フランチャイズシリーズとしての復活には、興味もあって心が躍る。ただ、それを手掛ける人が、オリジナルのキャラクターをそのまま新作に蘇らせるっていうことだけはしないでほしいと思っているんだ。私たちは、この作品をきちんとしたエンディングで終えるよう、一生懸命努力したし、それぞれのキャラクターにも、何らかの形で締めくくりを迎えさせたんだ。ただ、その "終わり方"が、十分満足いくものだったかどうかという議論は残るけどね」とコメント。
また、もし新たなクリエイターが、"島の神話"を元にした新作を製作するとしたら、という問いに対し、「もし『LOST』の生まれ変わりバージョンがあったら面白いと思うね。ただ、自分はそれには一切携わらないと思う。先ほども述べたように、あの話を終わらせるために本当に頑張ったから、もし戻ってもう一度製作を手掛けたら、オリジナルのエンディングが本当の終わりじゃなかったんだ、と思うかもしれないからね。そんな風に感じたら、悔しいからさ」と回答した。
以前リンデロフは、「ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ・ユニバース」(同シリーズの公式メディアライセンスを扱う)を売却して、今や『スター・ウォーズ』を見て育った世代がそれに携わる仕事をしているということは、とても素晴らしいと思う。もしかすると、『LOST』にも同じことがいえるのかもしれない」と、新しい監督やキャストによって新作が作り続けられている『スター・ウォーズ』シリーズを例に挙げて同作の復活について言及もしていた。『LOST』を見て育った人たちが新たに復活版として製作することがあるのかどうか、同作の今後にも目が離せない。(海外ドラマNAVI)
Photo:『LOST』
(c) Touchstone Television