世界中で大ヒットしている大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』の第七章で、大海を渡りウェスタロスに進軍したデナーリス・ターガリエンの主要拠点となったドラゴンストーン城。そのロケ地となっているスペイン・バスク地方の礼拝堂が、番組の効果により人気の観光スポットになっていることを、スペインの一般紙El Paisのサイトが報じた。
ドラゴンストーン城のロケ地となったのは、礼拝堂が頂上に建つガステルガチェという小島。劇中でも生かされた、島の頂上に続く階段と絶景の海が印象的な場所で、洗礼者ヨハネが訪ねたとされる。200段以上もある階段を上り、頂上のサン・ファン礼拝堂に掲げられた鐘を3回鳴らして願い事をすると叶うという言い伝えがある。
第七章は今年の7月中旬から放送されたが、その7月だけでもこの島には計7万5000人(一日平均2400人以上)もの観光客が詰めかけたという。階段は狭くて急勾配、標識案内は不親切、駐車場は小さいという難点があるにもかかわらず、人気を増しているようだ。
あまりの訪問者の多さに、同地方の環境保護局は、文化財の保護に向けて動き出しているとのこと。現在のところ、観光客や私用車、公共輸送機関の入場制限や、接続地点と標識の整備をするほか、階段に通行料を課すという案も出ている。
ちなみに、現地の土産店の店主は「番組をここで撮影してくれたのはありがたい。第七幕の放送時に客の数が倍になった」とホクホク顔で、これから島を訪れたい人に向けては「"冬来たる"ので訪問はお早めに」と呼びかけているということだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』のドラスク族の大群もびっくりの数がバスク地方に集結!
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