最近、ハリウッドで活躍する俳優や製作者のセクハラ問題が後を絶たないが、『プリズン・ブレイク』のティーバッグ役で知られるロバート・ネッパーもその一人。しかし、彼のセクハラ疑惑には確証がなかったと判断され、現在出演中のTVシリーズとの契約が継続されることが分かった。米Deadlineらが報じている。
今回、少なくとも5人の女性が過去数十年間の間でロバートから性的暴行を受けたと主張しており、彼が出演している米CWの『iゾンビ』を製作するワーナー・ブラザース・テレビジョンが事実調査を実施。その後、声明で「私たちはロバートに対する最近の訴えについて深く心配し、『iゾンビ』のキャストとクルーの何人かに内部調査を行いました。そして、このドラマの現場では不適切な言動の兆候が見られなかったことを、ここでお伝えします」と発表した。
ロバートにセクハラ疑惑が浮上したのは11月初めのこと。彼と仕事をしたことがある衣装デザイナーの発言をきっかけに、4人の女性が被害にあっていたことを告発しており、セクハラが行われていたと証言された期間は1983年から2013年までの30年間にも及ぶ。
しかし、ロバート本人が否定しており、調査の結果証拠も見つからなかったことから降板には至らなかったようだ。ロバートは『iゾンビ』シーズン1からゲスト出演し、今年放送されたシーズン3からレギュラーに昇格したばかりだった。来年放送のシーズン4にも予定通りレギュラー出演する。
ロバート本人は「告発されただけで苦労して築いたキャリアが失われる時代になってしまった。今日、こういった疑惑に対して正当なプロセス、証拠を再検証する機会を失い、メディアが裁判官と陪審員になることが許されてしまっている。私は報道機関ではなく、公正な調停者を挟んで告発者たちとしっかり話しができるまで、この件についてはこれ以上話すことはない」と、今日のメディアの行き過ぎた対応と、自身の無実を訴えている。(海外ドラマNAVI)
Photo:ロバート・ネッパー
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