以前に米CBSで見送りになった、人気児童向け推理小説「少女探偵ナンシー」をドラマ化する企画が、今度は米CWで進行していることが明らかとなった。米TV Lineが報じている。
1930年代に初刊行された「少女探偵ナンシー」は、"キャロリン・キーン"のペンネームで多くの作家が関わった作品で、主人公ナンシー・ドリューの人物像や物語の設定も徐々に変遷していった作品だ。
2015年10月、CBSにて同小説シリーズをドラマ化する企画が浮上し、『パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット』のサミーン役で知られるサラ・シャヒを主役に据え、30代に成長したナンシーのパイロット版が製作された。しかし、作品としての評価は良かったものの、他CBSのシリーズと比べて内容が女性向けに偏りすぎていたことなどを理由に、シリーズ化が見送られる結果となった。「少女探偵ナンシー」をドラマ化しようとしたのはCBSだけでなく、2017年にはNBCがシリーズ化を試みたが同じ運命をたどっている。
そしてCWで進行中だというシリーズは、高校を卒業したばかりの18歳のナンシーが主人公になるとのこと。大学進学のため故郷を出る予定だった彼女の家族に不幸が起こったことで、ナンシーはもう1年実家に残ることに。そのうち彼女は幽霊が犯人であるかのような殺人事件に巻き込まれ、暗い秘密を暴いていくことになる...。
本シリーズで指揮を執るのは、『ゴシップガール』やリブート版『ダイナスティ』で共同クリエイターを務めたジョシュ・シュワルツとステファニー・サヴェージ。脚本は、Netflixの映画『TAU/タウ』のノガ・ランドーが手掛けるという。
これまでに映像化は何度かされており、1977~79年にかけてドラマシリーズ『ハーディ・ボーイズ&ナンシー・ドルー』。2002年にTV映画『おてんば探偵ナンシー・ドリュー』、2007年にはエマ・ロバーツ(『アメリカン・ホラー・ストーリー』)主演で映画『美少女探偵ナンシー・ドリュー』が公開されている。
果たしてCW版の企画が日の目を見ることが出来るのか、経過を見守っていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:映画『美少女探偵ナンシー・ドリュー』で主演を務めたエマ・ロバーツ
(c)PAULINE FRENCH/FAMOUS