韓国で大ヒットした医療ドラマ『グッド・ドクター』をアメリカに輸入し、ハリウッド版『グッド・ドクター 名医の条件』を米ABCでプロデュースしたダニエル・デイ・キム(『HAWAII FIVE-0』)が、再び韓国ドラマをアメリカに持ち込むプロジェクトに関わっていることが明らかになった。米Deadlineが報じている。
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今回ダニエルが再びABCとタッグを組み製作するのは、『Exhibit A(原題)』と呼ばれる法廷ドラマ。2016年に製作された韓国ドラマ『町の弁護士チョ・ドゥルホ』が元になるという。
韓国ドラマ『町の弁護士チョ・ドゥルホ』とは?
同作は、韓国最大の法律事務所の代表の娘と結婚し、検事として華やかな道を歩んできたチョ・ドゥルホが、ある日何者かの隠謀により突如家族や職を失う。ホームレスとなって3年が経ち、ドゥルホは職を失うことになった事件の真相を明らかにするため、そして庶民のために親身に慣れる弁護士として立ち上がるという物語。
アメリカ版では、主人公の名前をアンドリュー・チョに変更。『殺人を無罪にする方法』や『パーセプション 天才教授の推理ノート』『マーベル ランナウェイズ』の脚本家ウォーレン・シュー・レナードがペンを取る。彼は、ハーバード大学のロースクール卒で企業やロサンゼルス・ロジャーズ球団の弁護士だった台湾系アメリカ人。
『Exhibit A』がシリーズ化されれば、アメリカではアクションドラマ以外で初のアジア系俳優が主演するドラマになるという。ABCではアジア系アメリカ人俳優らを主演に迎えた『フアン家のアメリカ開拓記』も放送している。
『HAWAII FIVE-0』を降板後、俳優業よりプロデュース業に力を入れているダニエルだが、アジア系作品や人物のハリウッドでの躍進に尽力しているようだ。『グッド・ドクター 名医の条件』は、2017年秋から放送がスタートし、各エピソード平均視聴数が1700万人を超えるヒットを記録。現在米国ではシーズン2が放送されているが、その人気が衰えてはない。
『Exhibit A』のさらなる情報が入り次第、随時お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:ダニエル・デイ・キム
(c)FAM008/FAMOUS