【ネタばれ】人気TVスターが明かす、撮影で最も苦労したシーン7選【後編】本年度アカデミー賞獲得の名優や、『ブレイキング・バッド』の人気キャストも!

長い撮影時間に耐え、時に自信を役に投影し過ぎてバランスを保つことが難しいこともある俳優業は、ファンが思うほど華やかな仕事ではないようだ。そんな撮影中の苦労を人気ドラマシリーズのキャスト7人が明かしている。今日は昨日の前編に続き、後編を紹介しよう。

(※本記事は、同シリーズのネタバレを含みますのでご注意ください)

5.オリヴィア・コールマン:
『ナイト・マネジャー』のアンジェラ・バー役

本シリーズは、英諜報機関のスパイとなった主人公ジョナサン・パイン(トム・ヒドルストン『マイティ・ソー』)が、武器商人リチャード・ローパー(ヒュー・ローリー『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』)を追い詰めていくというストーリー。本作でジョナサンと共にリチャードを追い詰める国際執行機関員のアンジェラを演じたのが、現在公開中の映画『女王陛下のお気に入り』で本年度アカデミー賞主演女優賞を獲得したオリヴィア・コールマン。オリヴィアは、ローパーがサリンガスにより子ども112人と大人58人が犠牲になった写真を見て、国際テロ組織に武器を売ろうと決めたと思うと気分が悪くなってしまったという。

「(犠牲者の写真を見て)ローパーがビジネスを思いついただなんて、しっかり気持ちを保つのが難しかった。子どもが犠牲になったと思うと惨すぎるもの」と述べている。

作品見どころやレビューなどは海外ドラマNAVI作品データベースをチェック!

6.ブライアン・クランストン:
『ブレイキング・バッド』のウォルター・ホワイト役

本シリーズは、余命いくばくもない化学教師がドラッグを精製し、裏世界でのし上がっていく衝撃作。ウォルターを演じたブライアンは、アーロン・ポール演じる相棒ジェシーと一緒に悪徳弁護士ソウル・グッドマンを誘拐する、シーズン2第8話「ソウルに電話しよう!」の夜の撮影がきつかったという。

「その日は風の冷却効果なしでも相当気温が低かったうえに、風も強くて砂ぼこりが巻き上がって顔に吹きつけてね。銃を構えるはずだったけど寒くて手が震えて、"オー・マイ・ゴッド"って感じだったよ。それが多分一番大変だったシーンかな」と明かしている。

シーズン2の作品見どころやレビューなどは海外ドラマNAVI作品データベースをチェック!

7.アーロン・ポール:
『ブレイキング・バッド』のジェシー・ピンクマン役

身体的に厳しかったシーンを挙げたブライアンに対し、アーロンは精神的に辛かったシーンについて述べている。シーズン2第12話「マイ・リトル・ガール」と、続く13話「アルバカーキ」の冒頭シーンで、ドラッグ依存症の恋人ジェーンが嘔吐物を喉に詰まらせ、寝ている間に息を引き取ってしまうシーンが耐えられなかったのだそう。

「ジェシーに成り切る時は過去の経験を引き出さずに、そのシーンが実際に起きていると自分に信じ込ませてるんだ。だから、あのシーンでは荒れたよ。ジェシーの身になり、自分の目の前で恋人が死んでて、必死に彼女を目覚めさせようとしていると思い込まなくちゃいけなかったからね。心の中で罪悪感が、"俺のせいだ、俺のせいなんだ"って言ってたからさ」と明かしている。

実はこのシーンに関しては以前ブライアンも、忘れられないシーンのひとつであり、自身の娘と重なってしまい深く動揺したことをインタビューで明かしている。

(海外ドラマNAVI)

Photo:

『ナイト・マネジャー』
©2015 The Night Manager Limited. All Rights Reserved.
『ブレイキング・バッド』
(C)Lewis Jacobs/AMC