【まとめ】英メディアがおススメ!2019年注目すべき新作LGBTQ海外ドラマ9選<前編>

『Glee/グリー』『アメリカン・ホラー・ストーリー』『9-1-1:LA救命最前線』など多彩なジャンルの大ヒット作を世に送り出してきたハリウッド屈指の人気クリエイター、ライアン・マーフィー。自身も同性愛者であることを公表している彼が、自身にとってキャリアのハイライトだと語ったLGBTQミュージカルドラマ『POSE』が米FXで放送スタートするなど、2018年はTVドラマ界がより多様性を広げた1年だった。そして、2019年もLGBTQコミュニティについて描かれるTVドラマが多数放送される。英Digital Spyが注目すべき9本の新作ドラマを掲載しているので、<前編>と<後編>の2回にわけて紹介しよう。まずは<前編>5作品から。

1.『Batwoman』(CW)

・米CWで2019年中に放送予定

DCコミックスの人気ヒーローを主役に据えた『ARROW/アロー』や『THE FLASH/フラッシュ』を製作する米CWの新作ヒーロードラマ。スーパーヒロイン「バットウーマン」の物語がTVドラマ化されることだけでなく、漫画原作のTVドラマにおいて同性愛者が主人公となることも、本作が初めてだ。

主人公のケイト・ケインことバットウーマンを演じるのは、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のステラ役で知られるルビー・ローズ。ストリートファイターとして高度な訓練を受けたケイトが、自分の内にある"悪"と向き合いながら、ゴッサムシティで正義のために戦いを繰り広げる展開になる。

2. 『Good Trouble』(Freeform)

・米Freeformで放送中

同性婚カップルとその子どもたちを通して現代の家族のあり方や、絆を描いた『フォスター家の事情』のスピンオフドラマ。本作ではキャリー(マイア・ミッチェル)とマリアナ(シエラ・ラミレス)姉妹が中心となり、ロサンゼルスに拠点を移した二人の新たな生活が描かれる。

本家に引き続き共同クリエイターで製作総指揮を務めるピーター・ペイジは新ドラマについて、「人々は仕事という世界を経験することで両親を尊敬するようになる。僕らは『Good Trouble』でそのことを伝えられるように、出来る全てを出し切るよ」と米The Hollywood Reporterにコメント。

3. 『アンブレラ・アカデミー』(Netflix)

・Netflixで配信中

2013年に解散したロックバンド「マイ・ケミカル・ロマンス」のボーカル、ジェラルド・ウェイが原作を、ブラジルのコミック作家ガブリエル・バーが作画を担当した「アンブレラ・アカデミー」がベース。米コミック界で権威のあるアイズナー賞を受賞し、日本では「アンブレラ・アカデミー ~組曲「黙示録」~」(小学館集英社プロダクション)として翻訳されている人気作で、実写ドラマ化にあたり、LGBTQ+のストーリーがプラスされることに。

本作の主人公は機能不全の家族を構成するスーパーヒーローたちで、ばらばらの個性と能力から不協和音を奏でつつも、協力して父親の死の謎を解き明かす物語が描かれる。スーパーヒーローの子ども達の中で、唯一超能力を持たないはみ出し者のヴァーニャをエレン・ペイジ(『JUNO/ジュノ』)が演じる。他に、1号役のトム・ホッパー(『Black Sails/ブラック・セイルズ』)、2号役のデヴィッド・カスタニェーダ(『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』)、3号役のエミー・レイヴァー=ランプマン、5号役のエイダン・ギャラガーらが出演している。

『アンブレラ・アカデミー』の作品見どころやレビューは海外ドラマNAVI作品データベースをチェック!

4.『Gentleman Jack』(BBC)

・英BBCと米HBOで2019年前半に放送開始予定

19世紀の英国に実在した地主アン・リスターが日記に綴り続けた同性恋愛(同性婚含む)の日常。本作は「近代最初のレズビアン」と言われる彼女の驚くべき真実を伝える物語だ。

アン役を演じるのは、『女医フォスター』で知られるサランヌ・ジョーンズ。脚本は『ハッピー・バレー』を手がけたサリー・ウェインライトが担当する。シーズン1は全8話構成で、世界中を旅した彼女が先祖代々の家であるシブデン・ホールに戻り、パートナーとなるアン・ウォーカー(ソフィー・ランドル『ピーキー・ブラインダーズ』)と出会い、恋に落ちる過程が描かれる。

5. 『Now Apocalypse』(Starz)

・米Starzで3月10日(日)より放送中

ユリシーズ(アヴァン・ジョーギア『ねじれた疑惑』)、カーリー(ケリー・バーグランド『科学ファミリー ラボラッツ』)、フォード(ボー・マーショフ『オークワード 〜不器用ジェナのはみだし青春日記〜』)、セブリーヌ(ロキサーヌ・メスキダ『ゴシップガール』)という4人組が、ロサンゼルスという目まぐるしい街を舞台に、愛やセックス、名声を求める姿を描くダークコメディ。

アヴァン演じるユリシーズは、タイラー・ポージー(『ティーン・ウルフ』)演じるガブリエルとデートアプリで出会いカップルになるという設定で、このゲイカップルのロマンスに注目が集まっている。

(海外ドラマNAVI)

Photo:

『Good Trouble』©Freeform
Netflixオリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』(C)Christos Kalohoridis/Netflix