【ネタばれ】『ゲーム・オブ・スローンズ』オープニングタイトルが最終章で大きく変わった理由とは?

大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のファイナルとなる第八章の放送が開始されたが、これまでに大きな変化がなかったオープニングタイトルが最終章で一新された理由について、CGIを担当したプロダクション会社のスタッフが語っている。米Buzz Feedが報じた。

【関連記事】『ゲーム・オブ・スローンズ』に現地アメリカはどう反応してきたか?

(※本記事は『ゲーム・オブ・スローンズ』第七章までのネタばれを含みますのでご注意ください)

『ゲーム・オブ・スローンズ』のオープニングタイトルはElasticというプロダクション会社が手掛けており、過去にもエピソードによって、キャラクターが新しい場所に移動した時などに、その内容が少しずつ更新されてきた。

これまでは、数多くいるキャラクターがウェスタロスやエッソスなど異なる大陸の違う場所に点在していた。だが、第八章では主要キャラクターのほとんどが王都キングス・ランディングとスターク家が拠点とするウィンターフェル城、そして〈壁〉に集中しているため、それほど視聴者が地理を把握する必要がなくなっている。よって、同章のオープニングが大きく変更されることになったのだという。

2017年6月に、シリーズでクリエイターを務めるデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイス、プロデューサーのグレッグ・スペンスとElasticのスタッフが集まり、第八章のオープニングタイトルを変更するべくコンセプトについて話し合ったとのこと。その際にクリエイターたちは、Elasticのチームに「やっちゃおうよ。ずっとやりたかったこと、形にしてみようよ」と、快くGOサインを出してくれたそうで、第一章で創り出した基本的なビジュアル(ドラマ上の人物が作ったかもしれないと思わせるような模型スタイル)を維持しながら、新バージョンではこの8年間で発展した視覚効果を使用して何が起きているかをすぐそばで見ているようなビジュアルにしたいと考えたという。

過去のオープニングタイトルは、王都キングス・ランディングの模型が映るシーンで始まっていた。だが、第七章の最後にホワイトウォーカーの侵略によって〈壁〉が吹き飛ばされる展開となったため、第八章のオープニングで亡者は欠かせない存在だと考えたElasticのチームは、新バージョンを〈壁〉からスタートさせたのこと。〈壁〉の東側の見張り台には穴が開き、ホワイトウォーカーの侵略を表現するために、地面の白いタイルが青いタイルに反転しながら手前に向かって迫ってくるビジュアルが加えられている。

第七章まではオープニングCGチームのリーダーであり、第八章ではアートディレクターを担ったカーク・シンタニによると、Elasticはシリーズのプロデューサーからオープニングタイトルに加えてほしい場所の指示とビジュアルを制作するに十分な情報を与えられたが、最終章で何が起きるかまでは知らされていないそうだ。

ちなみに新しく加えられた場所にはラストハースのアンバー家やウィンターフェル城の大広間や地下聖堂、キングス・ランディングの赤の王城(レッド・キープ)や玉座の部屋があり、特定の場所を示すリストをプロデューサーから受け取っているとの話で、ということはこれらの場所が物語の展開において大きな意味を成す可能性もありそうだ。また、各エピソードで少しずつ変化していくオープニングタイトルをよく観察すると要所要所に様々なヒントが隠されているそう。

これまでにオープニングタイトルを飛ばして観ていたという人は、第八章の新バージョンを確認してみてはいかがだろう? ついにファイナルを迎える『ゲーム・オブ・スローンズ』第八章は、BS10 スターチャンネルにて毎週月曜日に放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『ゲーム・オブ・スローンズ』
(C)2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.