この秋にクランクイン!マーベル新ドラマ『Wandavision』「たくさんサプライズがあるわ」

マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の未来は、主要なアベンジャーズ不在という新しい時代に突入するため、未知数だ。そんな中で、フランチャイズの要となる作品の一つとして『WandaVision(原題)』が挙げられるだろう。二人の強力なヒーローがカムバックするからだ。本シリーズがどのようなものであるのか、一度整理する。(※本記事は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタばれを含みます)

『WandaVision』は、ディズニーの新配信サービス「Disney+(プラス)」が進めているマーベルの人気キャラクター、スカーレット・ウィッチとヴィジョンを主人公にした全6話となるドラマシリーズ。注目となる本作でショーランナーを務めるのは、『キャプテン・マーベル』や『アナと雪の女王/家族の思い出』で脚本を手掛けたジャック・シェイファー。

スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフは、テレキネシス能力と心理操作の力を合わせ持ち、その能力は感情の強さに比例して強大になり、時にハルク並みの破壊力を発揮するキャラクター。対するヴィジョンは、アイアンマンをサポートする人工知能ジャーヴィスと、ソーの弟ロキの杖の先に隠されていたマインド・ストーン、ウルトロンが準備していた究極の人造ボディが融合し生まれた人造人間だ。そして、スカーレット・ウィッチとヴィジョンはこれまでの作品の中で、恋人関係として描かれている。

スカーレット・ウィッチは、2014年公開の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で双子の弟クイックシルバーと初登場。『GODZILLA ゴジラ』や『マーサ、あるいはマーシー・メイ』のエリザベス・オルセンが演じている。ヴィジョンは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で姿を見せ、『マスター・アンド・コマンダー』『ROCK YOU![ロック・ユー!]』のポール・ベタニーが扮する。ポールは、MCUの第1弾となる『アイアンマン』から人工知能ジャーヴィスの声を務めていた。

先日米サンディエゴで行われたコミコンで、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、「『WandaVision』は、今までの作品とは全く違ったものになる」と発言。全貌はベールに包まれたままだが、以前にエリザベスは、1950年代の格好をした私たちの写真を見たと明かしていた。

また英Digital Spyは、2005年に出版されたコミックス「House of M」が下敷きになるのではないかと予想。その原作は、ヴィジョンとの間にできた双子を失い精神を病んだスカーレットが能力を暴走させて世界を改変させる展開となり、彼女の父マグニートーや双子の弟クイックシルバーも登場するという。

出演するエリザベスも「すごく楽しめると思います。とても風変わりで、とても深くて、たくさんサプライズがあるわ。そして、ついにワンダ・マキシモフがやはりスカーレット・ウィッチだと理解できるようになるわ」とコメントした。

だがヴィジョン役のポールは、自分の役がどのようにこの新作に戻ってくるかわからないと述べた。「自分の理解としては、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でヴィジョンは死んだと思っています。みなさんに言えることは、新たな作品を作るたびに、ストーリーがどんどん深くなっていき、この『WandaVision』では最高に深みのある展開になるということです。みなさんにお見せできることに、とてもワクワクしています。楽しんでもらえることを願っています。驚きと奇妙なことで溢れていますから」その言葉通り、続編となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』にヴィジョンは登場していない。サノスが全宇宙の生命を半減させるという野望を果たすため、無限大のパワーを秘めたインフィニティ・ストーン6つ全てを手に入れようとする中で、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、インド・ストーンを持つヴィジョンは犠牲になっている。

またエリザベスは、先週ドイツで行われたコミコンで、クランクインの予定も告白。「この秋からロケが始まることだけはお伝えできます。ポールも私もとても楽しみにしています。そしてもう脚本も出来上がっており、とても素晴らしい出来栄えです。ずっと前に『WandaVision』のことは知らされていましたが、やっとこうやって公にお話しができて、ただただ嬉しいです」と語った。そして、9月21日(土)から米ロサンゼルスで撮影がスタートすることが明らかになった。

『WandaVision』は、2021年春にDisney+にて配信予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『WandaVision』