米WarnerMediaが立ち上げる新配信サービス「HBO Max」で、サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマンが魔女の姉妹を演じた1998年の映画『プラクティカル・マジック』の前日譚となるドラマ版ほか3作の企画が進行していることが明らかとなった。米Varietyが報じている。
『プラクティカル・マジック』の前日譚となるドラマ版の元になるのは、アリス・ホフマンが1995年に出版した小説「オーウェンズ家の魔女姉妹」(『プラクティカル・マジック』の原作)と、2017年に発表したその前日譚「The Rules of Magic(原題)」。映画版にサンドラとニコール演じるサリーとジリアン姉妹の叔母として登場していた、フランシスとジェットの若い頃を描く。ちなみに映画版ではストッカード・チャニングとダイアン・ウィーストが演じていた。
1960年代のニューヨークを舞台にした本作は、フラニー(フランシス)とジェット、ヴィンセントというそれぞれに問題を抱えたオーウェンズ家の子どもたちが、自分たちは魔女の末裔であることを知り、その後フラニーとジェットは「オーウェンズ家の魔女姉妹」で時には恐れられ崇められもする叔母となり、ヴィンセントは思いもしなかった遺産を残すことになるというストーリー。Netflixの『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』でクリエイターを務めたメリッサ・ローゼンバーグが脚本・製作総指揮を担当する。
2本目のドラメディ『Generation(原題)』は、映画『Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~』のダニエル・バーンズ監督の17歳の娘ゼルダ・バーンズがクリエイターを務めるシリーズ。各話30分で、現代的なセクシュアリティを探求する高校生グループが、保守的なコミュニティで人生や愛、家族関係に深く根差した信念を試していく体験が描かれる。ダニエルはゼルダと共同で脚本を手掛けるほか、製作総指揮と監督も兼任。『GIRLS/ガールズ』のレナ・ダナムも製作総指揮に加わる。
3本目のサイコホラー『Red Bird Lane(原題)』は、様々な理由で人里離れた一軒の家にたどり着いた8人の若者が、不吉で恐ろしいものの存在に気づくというシリーズだ。警官ドラマ『サウスランド』でペンを執ったサラ・グランが脚本を手掛ける。そのグランとともに製作総指揮を務めるのは、ジョン・ウェルズとエリン・ジョントウという『シェイムレス 俺たちに恥はない』の二人。
2020年春よりサービスが開始される「HBO Max」では、ニューヨークに暮らす若きセレブの友情や恋愛模様を描いて大ヒットした『ゴシップガール』のリブート版や、映画『砂の惑星』のドラマ版『Dune: The Sisterhood(原題)』、大人気シットコム『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』のケイリー・クオコが主演するサスペンスドラマ『The Flight Attendant(原題)』、マデリン・ミラーによる同名ベストセラー小説をドラマ化した『Circe(原題)』などの企画が進行中だ。(海外ドラマNAVI)
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『プラクティカル・マジック』
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