ゾンビ社会の個性的な集団生活~『ゾンビランド:ダブルタップ』『ウォーキング・デッド』

ゾンビ作品で欠かせないものの一つといえば、生き残った人たちが作るコミュニティ。本日11月22日(金)より公開のアクションホラーコメディ『ゾンビランド:ダブルタップ』にも牧歌的なコミュニティ、通称"バビロン"が登場する。同作には大人気パニック・サバイバルドラマ『ウォーキング・デッド』の原作コミックも登場するが、公開を記念して両作に出てくるコミュニティをご紹介しよう!

<バビロン>
前作『ゾンビランド』から10年。タラハシー、コロンバス、そして姉のウィチタとの共同生活に限界を感じたリトルロックが、自由を求めて旅立った途中で出会った女たらしのヒッピー、バークレーとともに向かったのは、銃禁止のルールがある平和主義のコミュニティ"バビロン"。

ここに暮らす非暴力主義のヒッピーたちは高いタワーを建ててゾンビの侵入を防いでいたが、T-800(『ターミネーター』シリーズでアーノルド・シュワルツェネッガーが演じるマシンの名前)と名付けられた不死身のゾンビの登場で、難攻不落のはずのコミュニティはピンチに陥る。コロンバスが唱える生き残るためのルールで「人の集まる場所は避けろ」というのがあるが、そのルールに従わず武器を持たずにコミュニティに入ったタラハシーたちが大群のT-800ゾンビが襲ってくる状況にどう対応するのか、"バビロン"の行く末は劇場でチェック!

ここからは、『ウォーキング・デッド』で出てきたコミュニティのうち、印象的なものを紹介していこう。それぞれの傾向に、世紀末で生き残るためのヒントが隠されているかも!?

<ウッドベリー(シーズン3)>
"総督"と呼ばれる男が統治する、塀に囲まれた集落。衣食住の設備が整い、私兵たちが警備しているのでウォーカーに襲われることなく老若男女が暮らし、子どもも生まれ育っている。しかし、当初は好人物と思われた"総督"の異常さが次第に明らかになっていき...リーダーとなる人の選択には要注意!

<終着駅(シーズン4~5)>
リックたちが線路脇に点在する案内を頼りにたどり着いたのが、車両整備基地の終点複合施設を利用して作られた"終着駅"。ここに暮らしているギャレス率いる集団はしかし、生き残るために人間を食べていた...。豹変した住民たちに閉じ込められるも、グループから離脱していたキャロルの奇襲により脱出に成功。コロンバスのルール「クソったれな相棒を見つけろ」を地で行く展開だ。

<アレクサンドリア共同体(シーズン5~)>
もともとは富裕層向けの住宅地だったが、ウォーカーの蔓延を受けて軍が造り上げた、大量の物資を配し、大勢の人々が避難できるように太陽光発電システムや下水濾過システムを備えているコミュニティ。当初のリーダーはディアナ。しかし、感染拡大初期から壁の中にいる住民だけではウォーカーや敵対勢力を相手にするには経験が足りないことから、外部からメンバーをスカウトしている。

<ヒルトップ(シーズン6~)>
アレクサンドリアと同じバージニアに拠点を置くコミュニティ。家畜を育てるほか農園もあり、食料事情は申し分ない。グレンを失ったマギーがリックとの確執を理由にグループから離れ、グレゴリーに代わってヒルトップのリーダーになる。

<救世主(シーズン6~)>
かつては工場だった施設を拠点としており、ウォーカーの侵入を防ぐのは周囲を囲うフェンス。リーダーはニーガン。農園や鶏舎、市場といった生活に必要な物資が揃い、自給自足も可能。医師や農場作業員などの非戦闘メンバーも居住する一大コミュニティ。

<オーシャンサイド(シーズン7~)>
物資調達中にウォーカーの群れに遭遇して橋から転落したタラが偶然たどり着いたコミュニティ。リーダーはナターニャ。かつてはニーガン率いる〈救世主〉の支配下にあったが、10歳以上の男性全員が殺されたため、生き残った女性たちが子どもを連れて逃げ延び、浜辺のキャンプ場跡地に拠点を移した。〈救世主〉に居場所を知られないために侵入者は全員殺すというルールがあり、自衛のための銃火器を豊富に所有している。

<王国(シーズン7~)>
エゼキエルを王(リーダー)とする〈王国〉。かつて動物園の飼育員だった彼が治めるコミュニティは、農園があり家畜もいる楽園のような場所だったが、実は〈救世主〉と取引して得たものだった。その後、〈救世主〉の襲撃にも遭った〈王国〉は厳しい冬の寒さに設備が耐えられなくなり、人々はヒルトップへ向かうことに。

このようにゾンビ社会では様々なコミュニティが存在するが、ウォーカーの襲撃はもちろん、人間の私利私欲もあって存続させるのがとても難しいようだ。生き残るにはコミュニティ選びが重要になるが、あなたはどれに参加したい?

『ゾンビランド:ダブルタップ』は11月22日(金)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ゾンビランド:ダブルタップ』
『ウォーキング・デッド』
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