『ダウントン・アビー』映画版の日本公開が1月10日(金)に迫り、ダウントニアンたちも心をソワソワさせているに違いない!ということで、そんなダウントニアンたちにダウントン村のロケ地巡りをお送りします。
...と言ってはみたものの、実はこのロケ地巡りは2015年4月に行ったものでして、以前掲載していたハイクレアキャッスルのロケ地巡りに続いて掲載する予定だったのですが、忙しいからと後回しにしていたところすっかり忘れていたものです...(汗)。そのため写真は2015年4月末のものとなりますが、行き方は最新の情報で調べ直しています。
物語の中心となる大邸宅「ダウントン・アビー」がある「ダウントン村」。ドラマの中では英国ヨークシャーにある設定ですが、実際はイングランド中央部の丘陵地帯コッツウォルズにある、オックスフォードシャー州バンプトン(Bampton)という小さな町がロケ地となっています。
■ロンドンからの移動■
バンプトンの最寄り駅はオックスフォード(Oxford)で、ロンドンのパディントン駅から電車で1時間程度になります。オックスフォードからバンプトンへの移動は車かバスで。車なら40分ぐらいで、バスであればStagecoachというバス会社の路線を使用して1時間半ぐらいです。バスの場合、まずオックスフォード駅からS1番やS2番のバスでウィットニー(Witney)に行き、そこから19番のバスに乗り換えてバンプトンに到着となります。詳しくはStagecoachのホームページ(https://www.stagecoachbus.com)でご確認を。経路検索や時刻表検索ができます。
■少し寄り道で「スワン・イン」へ■
今回、私はロンドンに住んでいる方に車を出してもらえたことから、バンプトンに行くついでとして立地的に車でないと行けない「スワン・イン(The Swan Inn)」(https://www.theswanswinbrook.co.uk/)に立ち寄ることに。
コッツウォルズのバーフォード(Burford)にある「スワン・イン」はシーズン2第7話でシビルとブランソンが駆け落ちした宿屋です。劇中では日が落ちた後のシーンでの登場だったので外観が分かりづらかったのですが、緩やかな流れのウィンドラッシュ川のほとりにあり、のどかな風景が広がる中に建つコッツウォルズらしい宿屋です。車の移動中に一息つく場所には最適。雰囲気のあるレストランで軽くお茶休憩をしました。
■イングランドの古き面影を残すバンプトン■
そして、ついに「ダウントン村」のロケ地であるバンプトンに到着! バンプトンは、黄色みを帯びた石灰岩「コッツウォルズ・ストーン」が使われた特徴的な建築物が数多く存在し、人口が約2500人と小さな町。町の中心にあるセント・メアリー教会は10世紀頃に建築され、12世紀にノルマン教会として再建築されています。教会周辺の建物の中には16世紀に建てられたものもあるそうです。
■まずはバンプトン図書館へGO!■
まずは各ロケ地を巡る前に、クラークソン医師が院長を務める病院入口のロケ地にもなったバンプトン図書館(Bampton Library)に移動。というのも、図書館のエキシビジョン・ルーム(Exhibition Room)ではバンプトンでのロケ地を解説したストリートマップが売られているので、ロケ地巡りには必須のアイテムとなっているのです。
ストリートマップが売られているこのエキシビジョン・ルームには数々の撮影風景の写真が飾られており、ギフトショップがあります(※ラインナップおよび値段は2015年4月当時のもの)。
私はガイドブックを購入。ガイドブックの巻末にはストリートマップと同じものが掲載されています。ガイドブックにはいわゆるISBNなどが記載されていないので、一般の書店では発売していないもののようです。
店員の方によれば、私たちが訪れる1週間前にファイナルシーズンの結婚式シーンが撮影されていたそう。あと1週間早ければ撮影に遭遇できたかも! ただ撮影時はシートが張られていて、外からでは誰が結婚したのか分からないようになっていたとか。
■ダウントン村のロケ地巡りスタート!■
いよいよ、ロケ地巡りをスタート! まずは村の中心で、ドラマ内では「聖ミカエル及諸天使教会("St. Michael and All Angels Church"」という名称になっているセント・メアリー教会から。
数々のお葬式や、シーズン3のマシューとメアリー、ファイナルシーズンのカーソンとヒューズ、メアリーとヘンリー、イーディスとバーティの結婚式といった数多くの場面で登場します。
続いて教会を出ると、大きな木を中心とした中央広場があります。ダウントン・フェア(シーズン1第4話)が行われたり、ダウントン村に車が到着する時によく登場する場所です。
その広場から教会に向かって左側にマシューと母イザベルが住んでいたクローリー・ハウス、さらにクローリー・ハウスに向かって左隣に前述のバンプトン図書館があります。
また、広場から向かって右側の通りがシーズン1第2話の冒頭でマシューとイザベルが車に乗って登場する通りで、シーズン4第7話に登場するパブ"Grantham Arms"のロケ地にもなっています。
その通りを広場に向かって行くと、奥に見える(上の写真のだいぶ右奥)のがモールズリーさんの実家。
図書館の隣の狭い路地の反対側にあるのが郵便局のロケ場所になっている建物です。路地は、シーズン1第5話で自転車に乗ったマシューとメアリーが一緒に通った場所になります。
郵便局の隣にあるのがパブ"The Dog and Duck"のロケ地。この通りは"Church View"と呼ばれるバンプトンのメインストリートで、劇中でも車や馬車が通るメインストリートとしてたびたび映っています。
以上で、バンプトン村のロケ地巡りは終了。ロケ地は広場を中心にコンパクトにまとまっているので、購入したストリートマップを見ながらであれば数時間で見て回ることができると思います。
なお、バンプトンの宿泊施設としてはB&Bの「ホイールゲート・ハウス(Wheelgate House)」(http://www.wheelgatehouse.co.uk/)が町の中心にあります。食事やお茶ができるところは、ホイールゲート・ハウスの1階にあるレストラン"Biztro"(現在は営業終了)がお休みだったため、同じ通りで近くにある"The Bampton Coffee House"へ行きました。
The Bampton Coffee Houseは、お手頃な値段でイギリスのパブ料理が食べられるコーヒーハウスでした(※メニューなどは2015年4月当時のもの)。ちなみに、公共のトイレは教会や図書館ぐらいにしかなかったので、行かれる際にはご注意を。
映画版の公開まであとわずか! その予習・復習として、ぜひこのロケ地巡りのコラムをお供にまたシーズン1から見返してみてはいかがでしょうか?
(取材・文・写真/豹坂@櫻井宏充)
Photo:『ダウントン・アビー』© 2011 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.