大ヒット医療ドラマ『ER 緊急救命室』のルカ・コバッチュ医師役や、SFアドベンチャードラマ『タイムレス』のガルシア・フリン役、SFサスペンスドラマ『エクスタント』のジョン・ウッズ役などで知られるクロアチア出身の俳優ゴラン・ヴィシュニック。彼が、新作ドラマでドラキュラ伯爵となることが明らかになった。米TV Lineが報じている。
今回ゴランが出演する米ABCの新作ドラマ『The Brides(原題)』は、1960年の映画『吸血鬼ドラキュラの花嫁』を現代的かつセクシーにリブートしたシリーズとなり、力強く多様性に満ちた3人の花嫁を主人公にドラキュラの物語が綴られる。ホラー要素がふんだんに盛り込まれ、パワーを与えられた不死身の女性と、伝統に反した一家が富と名声、遺産を守るさまを追うヴァンパイア・メロドラマになるという。
本作でゴランは、チェコからルーマニアにまたがるカルパティア山脈の古城に暮らすドラキュラ伯爵を演じる。ドラキュラの花嫁だった3人の女性は、彼が死んでしまったことで逃げ出し、心機一転新たな生活を築いていたという展開。大人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』のジェシカ・ピアソン役でおなじみのジーナ・トーレスが、3人の花嫁のリーダーであるクレオ・フィリップスを演じる。夫の死後にドラキュラになったクレオは、前世で女王だったため後世でも女王のように振舞っているキャラクターで、ニューヨークに君臨する不動産業界の大物だが、謎の新人により仕事の立場が危うくなり、自分の姉妹との関係も希薄になっているという設定だ。残る二人の花嫁役にはキャサリン・レイス(『BULL/ブル 法廷を操る男』)とエリン・リチャーズ(『GOTHAM/ゴッサム』)が決まっている。さらに、クレオと対立する人物をクリス・メイソン(『ブロードチャーチ ~殺意の町~』)が演じる。
クリエイターを務めるのは、米CWの青春サスペンスドラマ『リバーデイル』や、Netflixの青春ホラードラマ『サブリナ:ダーク・アドベンチャー』で指揮を執るロベルト・アギーレ=サカサ。
約100年にわたって映像作品で演じられてきた伝説的なキャラクターであるドラキュラ。当たり役となったクリストファー・リー(『吸血鬼ドラキュラ』)のほか、これまでゲイリー・オールドマン(『ドラキュラ』)、ジェラルド・バトラー(『ドラキュリア』)、ルーク・エヴァンス(『ドラキュラZERO』)といった英国俳優を中心に数多くの俳優が同役を演じてきたが、物語の舞台に沿った東欧出身のゴランがどんなドラキュラ像を披露してくれるのだろうか。(海外ドラマNAVI)
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『ER 緊急救命室』
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