世界で最も有名な探偵シャーロック・ホームズと相棒ワトソンが、ロンドンを舞台に活躍するアーサー・コナン・ドイルの推理小説シリーズ「シャーロック・ホームズ」。世界的な知名度と人気から、過去何度も映像化されてきた人気作だが、原則ロンドン・ベーカー街を離れることがなかった。その舞台を大胆にも現代のNYに持ってきたのが『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』。主人公は薬物依存でリハビリ中のシャーロック・ホームズ(ジョニー・リー・ミラー)と元医者でサポート役として登場する女性のジョーン・ワトソン(ルーシー・リュー)。そんな前代未聞の探偵コンビはひとつ屋根の下で暮らし、お互いを気に掛け、理解し合っている。7シーズン続いたこの名作の主人公二人がいかに名コンビであるかを、シーズン4を中心に米CBSの番組公式サイトが特集している。NAVI編集部のコメントもつけて紹介しよう。
目次
1.恋愛をサポート
シーズン4の第13話でシャーロックが"非定型発達"の天才プログラマー、フィオナ(ベティ・ギルピン)に惹かれていると気づいたワトソンは、フィオナの気持ちを探る手助けをする。シャーロックがフィオナに恋をしていることに気づき、シャーロックにその気持ちを認めさせようとからかうシーンは、二人の遠慮のない関係が明らかで笑いがこみあげてくる。素直に気持ちを認めて恋愛相談をするところに二人の強い信頼関係が見えるエピソードだ。
2.ニックネームは親近感の表れ
シャーロックはよくワトソンを個性的なニックネームで呼ぶ。例えば、シーズン4の第11話では、リサーチをしているワトソンに向かって「竜巻ジョーン」「雄たけびジョーン」「冷血漢ジョーン」「スワットソン」など次から次へと呼びかけるが、ワトソンは意に介さず会話を続ける。個性的なシャーロックなりの親近感の表れ。
3. お互いを守る!
シーズン4第1話で再びシャーロックの父親モーランドが姿を現す。シャーロックを惑わせ続けて来た父親が信頼できるのかどうか、ワトソンは自分の目で確かめる。自分の利益よりもシャーロックにとって良いことかどうかを1番に考えて結論を出すことに。「息子のためなら危険もいとわん」と話す彼の父親に対し、「私もです」と返し「これ以上シャーロックに関わって傷つけるなら――私が許さない」と言い放つワトソンがカッコいい! もちろんシャーロックもワトソンの行動をさりげなく追っている。シーズン4第11話でワトソンに近づくコルテス刑事が何を企んでいるのかチェックし、ワトソンのアリバイまできちんと用意しているのは彼女を大事に思う気持ちから。
4.常に気を抜かず
常に高いスキルを保つために、家の鍵を黙って変えてピッキングの腕前を試すのは日常茶飯事。お互い後ろ手に手錠をかけてどちらが早く抜け出せるかなんてことも競ったりする。携帯電話のパスコードや留守電のパスワードを見破るのも訓練のうち。
5.探偵をする理由は相棒にあり
シーズン3の最後にとったシャーロックの行動が原因でNY市警との顧問契約が反故にされる危機に陥った二人。罪悪感に駆られたシャーロックはワトソンだけでも顧問として残れるようグレッグソン警部(エイダン・クイン)に頭を下げる。だが、願いは聞き入れられず二人とも顧問をクビになるかもしれないとワトソンに謝罪するシャーロック。せめて捜査中の事件解決の手柄を自分一人のものにして復帰を提案するシャーロックに対しワトソンは、「私が探偵をやってるのはあなたが相棒だからよ。だから辞める時は一緒。私は警察じゃなくあなたと働きたい」と返した。
6.良きライバル
良い友人関係というのは、時に自分を最良の状態に押し上げてくれる。シャーロックとワトソンの関係も同じ。シーズン4の5話、ワトソンはシャーロックを完璧に負かせるものを見つける。シャーロックが数時間かけてクリアできなかったビデオゲームを一瞬でフィニッシュしたワトソンの得意顔は一見の価値あり。
7.意見の対立も大事
真の友人関係とは、必要とあらば、お互いの良くないところもきちんと指摘し合える関係。シャーロックとワトソンはまさにそんな関係だ。シーズン3でシャーロックがワトソンとアンドリュー(ラザ・ジャフリー)の関係に物申したり、シーズン4でワトソンがシャーロックに過去の隣人からのクレームに対する対処方法が良くなかったことを指摘したりと、お互い言いたいことを言える対等な関係なのだ。
8.友人を大切にする
二人は方法は違えど友人を大切に思う気持ちは同じ。ベル刑事(ジョン・マイケル・ヒル)が苦境に陥った時はそれぞれのやり方で手を差し伸べた。
9.お互いの苛立つポイントを知っている
パーフェクトな関係というのは、好みだけではなく、苦手なものも知っている関係。相手が不快に思うことを把握していることも対等な関係維持には大切だ。真夜中のノイズや勝手に家具を屋上に移動させられるなどシャーロックに苛立たされることの多いワトソンだが、シャーロックの嫌いな音楽を着信メロデイに設定し「パスワード見破って変えてみたら?」と挑発も忘れてはいない。
10.苦しむときは一緒
「健やかなるときも、病めるときも」ではないが、良いときも悪いときも一緒に闘うのがバディ。そう、それが例え凍えるような寒い夜の張り込みでも...。
『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』はAmazon Prime Video、Hulu、U-NEXTで配信中。(※2020年5月時点の情報です)
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