『LUCIFER/ルシファー』紆余曲折を経てシーズン6へ―、これまでの経緯

ロサンゼルスに舞い降りた悪魔が女刑事とタッグを組み、事件を解決していく人気ドラマ『LUCIFER/ルシファー』。今年Netflixにて配信予定のシーズン5でシリーズファイナルを迎えるはずだったが、このほど主演のトム・エリスがシーズン6に向けた契約を交わしたことが明らかになった。

そもそも、『LUCIFER』は2016年に米FOXにてシーズン1の放送が始まった。その後も同局で放送は続けられたが、2018年に視聴率の低下を理由にシーズン3をもって打ち切りに。ところが、シリーズ継続を見込んで作られていた最終話は大きなクリフハンガーで締め括られていたため、ファンがSNSで本作の救済キャンペーンをスタート。その声に手を差し伸べたのが動画配信サービスの最大手Netflixで、無事にシーズン4の製作が決まった。しかし、昨夏にはシーズン5をもって終了となることが発表され、本作にとっては2度目の終焉を迎えようとしていたはずだった。

それでも、シリーズの存続を望むファンの声は少なくなく、今年の初めにはNetflixとワーナー・ブラザースで話し合いの場が持たれ、シーズン6の製作が前向きに検討されることに。まずはショーランナーのイルディ・モドロヴィッチとジョー・ヘンダーソンの契約が更新されたが、続くトムとの契約交渉は難航。トムにとっては受け入れがたい内容だったといい、とある関係者は米TVLineに対し、「誰もがトムに喜んでもらいたいと思っているが、そこには限界があった」と話していた。

そんな騒動を乗り越え、このほど両者が和解により無事にトムが署名し、シーズン6に向け前進したという。米Deadlineによれば、他の主要キャストも続投するとのこと。当初の予定では、9月からシーズン6の製作が始まるはずだったが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、3月にシーズン5の製作が一時中断。残り4日分の撮影が残った状態だといい、まずはこれを無事に完了させるところから計画を立て直さなければならないようだ。

シーズン5最終話のエピソードタイトルは、「A Chance At a Happy Ending(原題)」。どうかこれが"ハッピーエンディング"にならないことを祈るばかり。『LUCIFER/ルシファー』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflix『LUCIFER/ルシファー』