『ゲーム・オブ・スローンズ』クリエイター、NetflixでSF小説「三体」をドラマ化

米HBOの大ヒットファンタジー大河ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でクリエイターを務めたデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが、Netflixと複数年にわたる大型契約を結んだことは当サイトでもお伝えした通り。彼らがNetflixで手掛ける新作ドラマの内容が明らかになった。米TV Lineが伝えている。

この新作は、中国人SF作家の劉慈欣(りゅうじきん)が2006年から中国のSF雑誌で執筆していた小説を元としている。原作は「三体」「三体II:黒暗森林」「三体III:死神永生」という3部構成で、人類が初めて地球外生命体に接触した物語。20を超える言葉に翻訳され、全世界でこれまでに800万部以上を売り上げている。

今回の発表を受けて、ベニオフとワイスは以下のように語った。「劉慈欣の3部作は、私たちが読んだ本の中でも最も野心的なSFシリーズであり、読者を1960年代から時の終わりまで、地球上での人生から宇宙の果てまでの旅路に誘ってくれる作品です。世界中の視聴者にお見せすべく、この作品に命を吹き込むことに今後数年間を費やすのが楽しみです」

この3部作は、2019年8月に結ばれたNetflixと彼らの契約において初の大型プロジェクト。同じくNetflixと包括的契約を結んでいるアレクサンダー・ウー(『トゥルーブラッド』)が脚本を執筆し、原作者の劉慈欣と英語版小説の翻訳者であるケン・リュウはコンサルティング・プロデューサーとして参加する。製作総指揮には、ライアン・ジョンソン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)や女優のロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)も名を連ねる。

劉慈欣は、今回のドラマ化にあたり下記のコメントを発表した。「『三体』シリーズのドラマ化に向けて全力を尽くしてくださるクリエイティブチームに最大の敬意と信頼を寄せています。私がこの作品で目指したのは、時間や国、文化、人種の枠を超えて、人類全体の運命を考えさせられるストーリーを綴ることでした。Netflixで、このユニークなSF作品のコンセプトが世界中で知られ、新たなファンを獲得するのを目の当たりにすることは、作者として大変光栄なことです」

ベニオフとワイスは、すでにNetflixで実在のスタンダップ・コメディエンヌ、レスリー・ジョーンズを追った番組『レスリー・ジョーンズのタイムマシン』を製作。二人は『ゲーム・オブ・スローンズ』終了後、『スター・ウォーズ』シリーズの新作トリロジーでメガホンを取るはずだったが、Netflixとの契約発表後に同シリーズの監督から降板していた。(海外ドラマNAVI)

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『ゲーム・オブ・スローンズ』
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