映画版のスピリットを継承しながら、新たな恐怖で復活!『CREEPSHOW/クリープショー』でゾクゾクする年末年始を

ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングとゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督がタッグを組んだ1982年の傑作オムニバスホラー映画『クリープショー』が、配信ドラマ『CREEPSHOW/クリープショー』として復活! 『ウォーキング・デッド』の製作者グレッグ・ニコテロが仕掛ける新たな恐怖は、全6話・1話につき2エピソードを収録。映画版のスピリットを受け継ぎながら、度肝を抜く異形モンスターや奇想天外なストーリーで視聴者を釘付けにする。【ドラマ・レビュー】

映画版同様、架空のホラー・コミックスをベースにしたオムニバス形式の本ドラマは、スティーヴン・キングと彼の息子で小説家のジョー・ヒルが原作者として参戦。『ゾンビ』(1978)の俳優トム・サヴィーニや『V/H/S シンドローム』(2013)のデヴィッド・ブルックナーらがメガホンを執り、『ウォーキング・デッド』のジュディス役で知られるケイリー・フレミング、映画版に出演したエイドリアン・バーボー、さらには『ソウ』シリーズのトビン・ベルなどがキャストとして名を連ね、まさにホラーの申し子たち大集結で臨んだ一大プロジェクトだ。

恐怖の案内人"サイレント・クリープショー・グール"が送り出す新たなホラー・ワールドは、映画版に勝るとも劣らぬ独創性あふれる傑作揃い。ネタバレを避けるとなかなか表現しづらいのだが、その振り幅は実に多彩。腐乱していく人間の肉体がネバネバドロドロの凶暴モンスターに変貌したり、痛みを感じるとコインを吹き出す"動けない男"が人間の餌食になったり、はたまた子どもの部屋にあるオモチャの世界で殺戮ドラマが繰り広げられたり、さすがキング親子、イマジネーションあふれる恐怖の展開は、コミック本さながらに次々とページをめくりたくなる。

舞台も、テレワークするウェブデザイナーが舞台の現代から、ナチス・ドイツが猛威を振るう第二次世界大戦下、さらには癒されぬ霊が蘇るお約束のハロウィーンナイトまで、オムニバスならではの幅広さ。定番の狼男や明らかにエイリアンを模した異生物など超わかりやすいモンスターもいれば、もう口では説明できないド変態モンスターも続々と登場し、もはやホラーファンにとってはお祭り騒ぎだ(あ、心の中でね)。恐怖を熟知したスタッフ&キャストが手がけているだけに、どの作品もほぼハズレなし。自粛が叫ばれるコロナ禍の年末年始、気分転換に遊び心満載の『CREEPSHOW/クリープショー』でゾクゾクしてみてはいかがだろう。

『CREEPSHOW/クリープショー』は本日12月24日(木)よりHuluにて独占配信スタート、毎週木曜日に1話ずつ追加予定。

(文/坂田正樹)

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『CREEPSHOW/クリープショー』(c) 2019 Horror Anthology Series, Inc. All rights reserved.