映画『ヘンリー五世』や『オセロ』への出演でシェークスピア俳優として知られ、実写版映画『シンデレラ』や『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』などでは監督としても活躍しているケネス・ブラナー。主に映画界を拠点にしているケネスが、新型コロナウイルスを題材にした英Skyの新作ドラマ『This Sceptred Isle(原題)』でボリス・ジョンソン英首相を演じることになった。米Deadlineが報じている。
全5話となるミニシリーズ『This Sceptred Isle』では、世界的なパンデミックの第一波に直面したジョンソン首相や英国政府、そして国を取り巻く出来事が描かれる。パンデミックによる英国への影響と、ウイルスの封じ込めと克服に取り組んだ科学者や医師の対応を追い、保健省や緊急事態科学諮問グループ(SAGE)、および全国の病院や介護施設の人々が行った証言に基づいて製作されるとのこと。
1997年の『ウェルカム・トゥ・サラエボ』や、2011年に起きたアマンダ・ノックス事件を描いた『天使が消えた街』などで監督を務め、数多くの社会派作品を手掛けるマイケル・ウィンターボトムが全話でメガホンを取る。ウィンターボトムは『Cuckoo クックー』でクリエイターを務めたキーロン・クアークと共同脚本も担う予定だ。
ウィンターボトムは『This Sceptred Isle』について、「国が団結して目に見えない敵と戦い、これまでにないほどコミュニティの重要性を認識した新型コロナウイルスによるパンデミックの第一波は、永遠に記憶されるでしょう。私たちのシリーズは、ボリス・ジョンソン首相から最前線の労働者、ウイルスから人々を守るために闘っている科学者や医師、介護施設の労働者、政策立案者の努力を記録した無数の実話を織り交ぜて描きます」と述べている。
ケネスは主に映画界を活躍の場としているが、英犯罪捜査ドラマ『刑事ヴァランダー 白夜の戦慄』で4シーズンにわたり主演し、コメディドラマ『アップスタート・クロウ』にゲストとして登場している。
『This Sceptred Isle』は2021年初頭に撮影開始され、2022年秋に英Skyにて放送予定。(海外ドラマNAVI)
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ケネス・ブラナー (c)Maurice Clements