英国王室引退を表明してから早1年、米CBSが放送したインタビューで遂に沈黙を破ったハリー王子とメーガン妃。日本でも連日大々的に報じられ、「生まれてくる子どもの肌の色がどれだけ濃いのかという懸念があった」といった人種差別的な発言があったという内容まで飛び出し、英米を揺るがしている。そんな話題が尽きない英国王室を描いたNetflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』だが、なぜハリー王子&メーガン妃について描かないのか。クリエイターが明かしたその理由を米EWが報じている。
史上最長在位の君主であり、人類初の月面着陸もベルリンの壁崩壊も新型コロナウイルス(COVID-19)も、すべてを経験してきた御年94歳のエリザベス2世。時代の目撃者とも言うべきエリザベス2世を中心に時代を追う本作は、世界中で人気を集めている。最新シーズンとなるシーズン4では、いまもなお人々の記憶に残るダイアナ妃が登場。さらなる盛り上がりをみせ、先日行われた第78回ゴールデン・グローブ賞では作品賞を含む4部門受賞を達成し、人気の強さを見せつけた。
シーズン6をもって終了することが発表されている『ザ・クラウン』だが、クリエイターのピーター・モーガンによると、その中でハリー王子とメーガン妃は登場しないという。2018年のインタビューにて、「僕はこのショーがどうやって終わるかわかってる。でもそれは現代よりも前で終わる予定だよ。今の時代に起きていることを脚本にするのはあまり好きじゃないんだ。そうするとあっという間にジャーナリスティックになってしまう。もし15年とか20年とか一定の期間待って、その時代と出来事の間に一時代挟むくらい経てば、どんなことでも自由にドラマとして書けると思う」とコメントしていた。
さらにモーガンは、メーガン妃について「20年待って、彼女についてなにか言うべきことがあるのか見てみようよ。その時に言うべきことがあるかどうかはわからないし、想像もつかない」と続けていた。20年後、ハリー王子とメーガン妃をはじめ、ロイヤルファミリーにどのような歴史が刻まれているのか。
Netflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』シーズン1~4はNetflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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Netflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』