打ち切り決定のHBO『ラヴクラフトカントリー』、幻のシーズン2の内容とは

『アス』『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールとヒットメイカーのJ・J・エイブラムスが製作総指揮を務め、大きな話題を呼んだHBO製作のSFホラーシリーズ『ラヴクラフトカントリー　恐怖の旅路』。シーズン2にも大きな期待が寄せられていたが、打ち切りが決定したと米Hollywood Reportersが伝えている。

『トゥームレイダー2』の監督・脚本を務めることでも話題のミシャ・グリーンがショーランナーを務めた『ラヴクラフトカントリー　恐怖の旅路』。HBOは「私たちは『ラヴクラフトカントリー』の打ち切りを決定しました。才能あるキャストとクルー、そして革新的な作品を創り出したミシャ・グリーンたちのひたむきさと芸術性に感謝しています。そしてファンの皆さん、私たちと共にこの旅に乗り込んでくれてありがとうございました」と声明を発表。

マット・ラフの同名小説を基に、黒人に対する差別を法として明示したジムクロウ法が存在したアメリカで黒人が直面する現実的な恐怖と、空想・怪奇小説の先駆者H・P・ラヴクラフトが描き出した恐怖を織り交ぜた本作。出演したアティカス役のジョナサン・メジャース、レティーシャ役のジャーニー・スモレット、ルビー役のウンミ・モサクといった俳優陣は本作を機にブレイクし、作品はゴールデン・グローブ賞のドラマ部門作品賞候補になるなど批評家からも高く評価された。

グリーンは反響を受けて、シーズン2の構想を固めていたが、残念ながらお蔵入りに。打ち切りのニュースが報じられると、自身のTwitterを更新し、幻のシーズン2の内容をお披露目。

「『Lovecraft Country: Supremacy（原題）』をお届けできたらよかったのに。作品を見て、盛り上がってくれたみんなありがとう」という文章と共に画像を投稿。そこには「シーズン2は新たな世界で始まる。その新たな世界はアメリカ合衆国がかつてあった場所にある。ようこそ"Sovereign States of America"（主権国家アメリカへ）」とあり、地図は緑、白、黒、黄色の4つの色で分けられている。

白のホワイトランドについてグリーンは補足説明を投稿。「ホワイトランドはゾンビによって完全に支配されている地域。ほとんどは遅い種族だけど中には素早い動きをするゾンビもいる」さらに「数年間に渡る感染流行の中、人類は協力しアメリカの中心部という一か所にゾンビを囲い込むべく奮闘。今ホワイトランドは南、西、北の地域との危険な国境線になっている。×印は"起源"が現れる場所」とストーリーの詳細が明かされた。

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