『ザ・クラウン』ウィリアム王子役に『アフェア』ドミニク・ウェストの実子がキャスティング

Netflixの大人気英国王室ドラマ『ザ・クラウン』で、ウィリアム王子役を演じる意外なキャストが決まった。米Varietyが報じている。

イギリス中での選考を経てキャスティングされたのは、俳優のセナン・ウェスト。弱冠13歳のセナンは、本作のシーズン5で、ジョシュ・オコナーからチャールズ皇太子を継ぐ、『アフェア 情事の行方』で知られるドミニク・ウェストの実の息子だ。代理人が提出したテープが、本作プロデューサーの目に留まったと考えられている。

シーズン5では、『TENET テネット』のエリザベス・デビッキが、エマ・コリンに代わって、ウィリアム王子の母親であるダイアナ妃を演じる。セナンはウィリアム王子の10代の頃という設定でキャスティングされた可能性が高く、青年に成長し始める時が描かれると予想される。セナンは、本作シーズン5の最終エピソードでデビューを果たす予定だ。

1997年、ダイアナ妃がパリで交通事故に遭い、婚約者のドディ・アルファイドと一緒に亡くなったとき、ウィリアムはまだ15歳になったばかりだった。アルファイドを演じるのは、『アサシン クリード』のハリド・アブダラ。本作のプロデューサーは、作中でダイアナの死が描かれるかどうかについてはコメントしていないが、今回のキャスティングで、ダイアナ妃の事故に至るまで、そして事故後の出来事を描くであろうことが受け取れる。

王室の時代の移り変わりを描くために、2シーズンごとにキャストを変更しているこのシリーズでは、エリザベス2世役をオリヴィア・コールマンから『ハリー・ポッター』シリーズのイメルダ・スタウントンが引き継ぎ、チャールズの父であるフィリップ王子役にはジョナサン・プライス(『2人のローマ教皇』)、チャールズの叔母であるマーガレット王女役には『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィル、そしてジョン・メイジャー首相役にはジョニー・リー・ミラー(『エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY』)が出演することが決まっている。

実の親子俳優が番組内で共演することはあるが、その最新の例とも言えるセナンとドミニク。その他の最近の例としては、リーアム・ニーソン(『96時間』)が2020年の映画『Made in Italy(原題)』で息子のマイケル・リチャードソン(『スノーロワイヤル』)と共演し、オナー・スウィントン・バーンは『スーヴェニア -私たちが愛した時間―』で母親のティルダ・スウィントン(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)と共演した。また、セナンの姉であるマーサ・ウェストは、英BBCが最近放映した 『The Pursuit of Love(原題)』で弟よりも先に父親のドミニクと共演している。

『ザ・クラウン』は現在Netflixにてシーズン4までが配信中。(海外ドラマNAVI)

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ドミニク・ウェスト©jw/Famous