大ヒット犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』が、2027年に配信予定のシーズン20をもって遂に幕を下ろすことが決定した。シーズン12からFBI捜査官ルーク・アルヴェスを演じ、近年はエピソード監督としてもシリーズを牽引してきたアダム・ロドリゲスにとって、このシリーズ完結はキャリアの大きな節目を意味している。長年キャスト陣を支えてきたアンサンブルの解散が迫るなか、アダムが直面しているのは「長年培った経験を携え、次はどこへ向かうのか」という表現者としての挑戦である。
-

『クリミナル・マインド』シーズン20で終了!撮影終了後の突然の通告
2005年に米CBSでスタートしたオリジナル版から数えて通算 …
見出した新星と現場でのリーダーシップ
アダムが本作で培ったものは、単なる出演者としての実績にとどまらない。シーズン19の第4話「裁かれる夫婦」で監督を務めた際には、キャスティングにおいても確かな手腕を見せた。
候補が2名に絞られた際、アダムが強く推したのは表面的には危険な雰囲気を漂わせつつ、内側に脆さを秘めた人物だった。ショーランナーであるエリカ・メッサーが支持に回るまで周囲からの反発もあったというが、アダムが見出したその俳優こそ『ヒーテッド・ライバルリー』のコナー・ストーリーだ。当初1エピソードのみのゲスト出演予定だったコナーの役柄は4エピソードへと拡大し、アダムの直感は見事に証明された。「コナーは即座に決まった第一志望だった」とアダムは米TV Insiderに語っている。この出来事は、彼が今や単なる出演者を超え、制作の牽引役として現場に立っていることを示している。
『CSI:マイアミ』から続く“頼れる相棒”の系譜
アダムのキャリアを振り返ると、主役の隣に寄り添う男としての存在感が際立つ。1975年4月2日、ニューヨーク州ヨンカーズに生まれ、高校時代に怪我で野球選手の夢を断念したアダムは、演劇の世界へと転身した。
下積みを経て2002年にスタートした『CSI:マイアミ』で、デヴィッド・カルーソー扮するホレイショ・ケインの右腕となる指紋採取のスペシャリスト、エリック・デルコ役を演じブレイク。約10シーズンにわたりレギュラーを務め、終盤には自ら脚本や監督を担当した。映画『マジック・マイク』シリーズではチャニング・テイタムを取り囲むダンサー集団のティトを演じ、リアリティ番組『Finding Magic Mike(原題)』では審査員と製作総指揮を担当。『クリミナル・マインド』でも、シェマー・ムーア演じるデレク・モーガンが去ったBAUの穴を埋める存在として合流した。
警察官、鑑識官、FBI捜査官と、ハリウッドは常にアダムにバッジを渡し、相棒や後任というポジションを与え続けてきた。アダムはそれに不満を漏らすことなく、アンサンブルの要として安定した地位を築き上げてきたのだ。
バッジを置き、セコンドとしてリングを見つめる次なるステージ
『クリミナル・マインド』のシーズン20をもって一つの時代が終わるいま、アダムの視線はすでに新たな挑戦へと向けられている。
現在撮影が進められている新作ボクシング映画『House of Guerrero(原題)』は、『ジェーン・ザ・ヴァージン』で共演したジーナ・ロドリゲスの長編映画監督デビュー作。本作でアダムが演じるのは、エル・セントロのボクシングジムで働くトレーナーのルーベン・チャパである。トレーナーとは、リングのコーナーに立ち、パンチを受け止める選手を見つめながら、ラウンドの合間に進むべき道を指示する役割だ。それは奇しくも、アダムが長年ハリウッドの撮影現場で仲間たちと果たしてきた役割そのものである。
『クリミナル・マインド』シーズン1~19はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)





