落ちこぼれスパイたちが集うMI5の「スラウハウス」を舞台に、ブラックユーモアと緻密なサスペンスが交錯するApple TVの傑作シリーズ『窓際のスパイ』。待望のシーズン6配信を迎え、物語はさらなる盛り上がりを見せている。スパイとしての優秀さではなく、キャラクターの娯楽性、演技の深み、そして作品への貢献度を基準に選出した、本作を彩る登場人物ランキングTop10をお届けする。
以下、シーズン1~5のネタバレを含みますのでご注意ください。
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第10位:ミン・ハーパー(ダスティン・デムリ=バーンズ)

シーズン2で悲劇的な最期を遂げたミン。ルイザとの純粋な関係は、薄暗いスラウハウスにおける数少ない癒やしであった。演じたダスティン・デムリ=バーンズ(『同居のルール』)のコメディ間合いと高い演技力は、退場後もファンの心に強く残っている。早い段階での脱落により上位進出は叶わなかったが、間違いなく記憶に残る名キャラだ。
第9位:シャーロット・ダンダー(エイミー=フィオン・エドワーズ)

好感度なら最下位争いかもしれないが、観ていて面白いかなら話は別だ。攻撃的で粗暴なシャーロットは、他のドラマではお目にかかれないほどエッジが効いている。演じるエイミー=フィオン・エドワーズ(『ピーキー・ブラインダーズ』)の好演もあり、シーズン5では仲間の死や断酒と向き合う人間味が掘り下げられ、魅力を増した。
第8位:キャサリン・スタンディッシュ(サスキア・リーヴス)

スラウハウスを陰で支える真の功労者。高齢や依存症の過去から軽視されがちだが、彼女こそが暴走するラムを抑え、混乱する捜査の着地点を見通せる唯一の存在だ。サスキア・リーブス(『刑事ジョン・ルーサー』)は、温かみとユーモア、そして複雑な過去を持つ彼女を味わい深く演じ切っている。
第7位:ルイザ・ガイ(ロザリンド・エリーザー)

最も現実的で感情移入しやすい実力派エージェント。一筋縄ではいかない堅物だが、ロザリンド・エリーザー(『どん底作家の人生に幸あれ!』)の人間味あふれる演技がキャラの魅力を引き立てる。周囲の愚行に呆れつつも任務をこなす姿は共感を集めるが、近年のシーズンでの出番の減少が響き、惜しくもこの順位となった。
第6位:ロディ・ホー(クリストファー・チャン)

自己中心的で共感力ゼロ、チームワークとは無縁の不快な男。しかし、まさにその胸糞悪さこそがロディの真骨頂だ。演じるクリストファー・チュンの絶妙な塩梅により、改心することなく徹底して嫌な奴であり続ける姿が、作品独自のトーンを決定づけている。
第5位:JK・コー(トム・ブルック)

シーズン4での登場時は不気味な存在だったが、シーズン5で一気に覚醒。トム・ブルックの優れたコメディセンスとミステリアスな佇まいが冴え渡る。静かでありながら予測不能な行動を見せるコーは、作品のダーク馬力として圧倒的な異彩を放っている。
第4位:クロード・ウィーラン(ジェームズ・キャリス)

無能で保身に走るが、なぜか憎めないMI5長官。ジェームズ・キャリス(『ブリジット・ジョーンズの日記』)による完璧なコメディのの間合いと演技力が破格の面白さを生み出す。ターヴァナーとの皮肉に満ちた掛け合いは絶品で、本作で最も笑えるキャラクターとして堂々の4位にランクインした。
第3位:ダイアナ・ターヴァナー(クリスティン・スコット・トーマス)

作品に極上の緊張感をもたらすMI5の野心家。効率的で仕事はできるが、決して清廉潔白ではない。冷徹な笑みの裏で何を企んでいるのか読めないクリスティン・スコット・トーマスの圧巻の存在感が、スリルを何倍にも引き上げている。
第2位:ジャクソン・ラム(ゲイリー・オールドマン)

名優ゲイリー・オールドマン(『裏切りのサーカス』)が不潔で無礼、だが天才的な洞察力を持つ男をノリノリで熱演。改心など爪の垢ほども考えず、毒舌と悪臭を放ちながらも、常に手の内を隠し持つラムの造形は完璧の一言だ。作品の顔であり、彼なしに『窓際のスパイ』の成功はあり得なかった。
第1位:リバー・カートライト(ジャック・ロウデン)

ラムを抑えて1位に輝いたのは、作品の情熱と感情的コアを担うリバーだ。傲慢で無鉄砲、ヘタレな部分もありながら、視聴者が最も感情移入し、応援したくなる人間味に溢れている。ジャック・ロウデン(『ダンケルク』)の演技はシーズンを追うごとに凄みを増しており、ラムとの対比も含めて本作最高のキャラクターと言わざるを得ない。





