『スタートレック』シリーズで初代ジェームズ・T・カーク船長を演じた伝説的スターのウィリアム・シャトナーが、ドナルド・トランプ前大統領に向けた最新の風刺を展開し、大きな話題を呼んでいる。この痛快な皮肉をきっかけに、シャトナーがコメディ界の巨匠メル・ブルックスによる『スペースボール』続編で絶妙な役柄を得る可能性まで浮上してきた。
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トランプ前大統領の宇宙軍新制服に放たれたフェイザー砲
労働感謝の日(レイバー・デー)の連休中、トランプ前大統領はSNS上で怒涛の投稿を展開した。HBOでトレンド入りしていた新作ドラマ『ランタンズ』の波に勝手に乗っかろうとしたほか、月への権利主張、州名や大陸、国際航路の名称変更の提唱、さらにはカナダ首相を叩きのめすAI生成動画の投稿など、相次ぐ奇行でネット上を賑わせた。
しかし、ウィリアムの真の怒りと嘲笑を買うことになったのは、ペンタゴンの宇宙軍向けにお披露目された新しい制服だった。
これに対し、見事な「フェイザー砲」を繰り出したのがカーク船長ことウィリアムだ。9月6日、トランプ側の新宇宙軍装備と、映画『スター・ウォーズ』や『スタートレック』をパロディ化したSFコメディ映画『スペースボール』に登場するハーランド・サンダーズ大佐の2ショット写真をXに投稿。「アメリカ政府が宣伝している『スペースボール2』のプロモーション映像を誰か見ましたか? 言っておきますが、あのメル・ブルックスは実に顔が広く、マーケティングの手法を熟知していますよ!」と皮肉たっぷりに付け加えた。
トランプ陣営とブルックス側の沈黙
多くの人々がトランプ側のファッションを映画『スターシップ・トゥルーパーズ』のようなファシズム的描写になぞらえる中、ウィリアムは完全なユーモアとパロディで切り返してみせた。EGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞の全制覇)達成者であるブルックス本人からの返答はまだない。また、ウィリアムからの痛烈な批判に対し、トランプ陣営やホワイトハウス側も現時点で黙殺を貫いている。
なお、ジョシュ・ギャッドのほか、ダーク・ヘルメット役のリック・モラニスらオリジナルキャストが復帰する話題の続編映画『Spaceballs: The New One(原題)』は、2027年4月23日にAmazon MGMにより全米公開予定となっている。
自らを「政治的ではない」と語るシャトナーによるこの投稿は、『スタートレック』のテレビ放送開始60周年という記念すべき節目の日に行われた。90代を迎えてなお衰えない彼のユーモアセンスと鋭い観察眼は、改めて世界中のファンを魅了している。
WBDの人気IP『Lanterns』まで巻き込む政治的パフォーマンス
一方、トランプ側によるハリウッドIPの無断利用はこれにとどまらない。HBOと運営会社ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は、週末に発生した『グリーン・ランタン』を巡る騒動について沈黙を守り続けている。
HBOの新作DCドラマ『ランタンズ』でジョン・スチュワート役を演じるアーロン・ピエールらが注目を集める中、トランプ陣営は9月6日、同作のトレンド人気に便乗。トランプ自身がグリーン・ランタンとなり、指輪の力で壁を築いて不法入国を防ぎ、アメリカの製造業を復活させるというAI生成動画を投稿した。動画にはDCヒーローたちが唱える有名な「グリーン・ランタンの誓い」まで使われており、WBD側の対応を試すかのような挑戦的な内容となっている。
トランプ陣営がこれを風刺的コメンタリーだと主張すれば法的追及を回避できる可能性が高く、Xで4,100万回以上再生されるなど、政治的パフォーマンスとしては絶大な効果を叩き出している。
過去にも「スーパーマン・トランプ」の画像を投稿するなど、自身をスーパーヒーローになぞらえる手法を繰り返してきたトランプ前大統領。対立するカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事らが「スーパーマンは無知性の移民だった」と反論するなど政治的な応酬は激化しているが、WBD側は今回も静観の構えを見せている。
話題に上がった映画『スペースボール』はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)








