ネイサン・フィリオン主演の人気警察ドラマ『ザ・ルーキー』がシーズン9へ更新されたことがわかった。特に18歳未満の若年層から絶大な支持を集めており、その人気の起爆剤となったのは、TikTokでのバイラルな拡散。この更新により、『ザ・ルーキー』は『グレイズ・アナトミー』(シーズン23)と『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』(全12シーズン)に次ぐ、ABCのドラマシリーズ史上3番目の長寿作品へと躍り出た。
『ザ・ルーキー』大ヒットの秘密は若年層の支持と製作体制
クリエイターを務めるアレクシ・ホーリーは「アイデアが尽きる気配は全くない」と自信をのぞかせる。キャスト陣も互いを尊重し、撮影現場の雰囲気は極めて良好だという。本作は、毎週決まったルーティンで事件を解決する典型的な一話完結型作品とは一線を画しており、ストーリーを多様に再構築できる柔軟性が、マンネリ化を防ぐ大きな要因となっている。定期的に投入される新しいルーキーやキャラクターたちも、物語に常に新鮮な風を吹き込んでいる。
『ザ・ルーキー』シーズン8のプレミアは、ストリーミング視聴者数で過去最高を記録。2025年にはティーン層の間で最も視聴された放送番組となった。アレクシ・ホーリーは、放送枠が火曜日22時から月曜日22時へ移動した際も、ストリーミングでの視聴がその影響を補完し、全体の視聴者数は維持されていると指摘する。彼が製作総指揮兼共同ショーランナーを務めたネイサン・フィリオン主演の前作『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』も、全8シーズンを同じ月曜日22時枠で戦い抜いた経験があり、この時間帯との相性の良さを証明している。
また、ビジネス面での巧みさも見逃せない。ロサンゼルスでの撮影という高コストな環境にありながら、製作費を抑える工夫が毎年の更新を後押ししている。主演に大物テレビスターを起用しつつも、初期段階から無駄のない製作体制が構築されていたのだ。
カリフォルニア州の税額控除制度も、この成功の生命線となっている。カリフォルニア・フィルム・コミッションの発表によると、『ザ・ルーキー』シーズン9に対し、過去最高額となる3490万ドルの控除が授与された。これはシーズン7で受けた1640万ドルの2倍以上という異例の規模である。一方、スピンオフ『The Rookie: Feds(原題)』はこの控除を得られなかったことが一因となり、わずか1シーズンで打ち切りを余儀なくされた。アレクシーはこの苦い経験から、ロサンゼルスでの継続的な撮影において税額控除がいかに不可欠であるかを改めて強調している。
撮影現場では、1エピソードにつき9日間を費やし、そのうち5日間をロケ、4日間をセット撮影に充てるという、ロケ比率の高いスケジュールが組まれている。予算を管理するため、あえて限られたロケ地とキャストのみで構成する「ボトルエピソード(低予算回)」を戦略的に挿入。そこで浮いた費用を、プラハでの海外ロケやアクション映画さながらの大規模シーン、ミッドウィルシャー署の爆破シーンといった、高予算を投じる勝負回へと注ぎ込んでいるのだ。
『ザ・ルーキー』配信情報
『ザ・ルーキー』シーズン2~7はWOWOWオンデマンドにて、シーズン4はU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:Deadline




