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『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』のキーマン、ノエル・カワードとは?

2025年12月8日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ディズニープラス
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『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』‌長女メアリー(左)ノエル・カワード(中央)俳優のガイ・デクスター(右)

20世紀初頭のイギリス・ヨークシャーを舞台に、貴族クローリー家とその屋敷で働く使用人たちの人生を描くドラマシリーズ『ダウントン・アビー』。世界的な大ヒットシリーズの映画第3弾『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』が1月16日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほかにて全国公開。

そしてこのフィナーレを飾る重要なキャストとして、当時のイギリス文化を象徴する実在の人物、ノエル・カワードがダウントン・アビーに来城! 物語を動かす重要なキーマンとして作品を彩る。

『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』‌左メアリー、右アンナ
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』‌クリエイターはリアル貴族!?ジュリアン・フェローズの作品が愛される理由

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時代の寵児、ノエル・カワードがキーマン!

2010年9月の放送開始以来2015年のシーズン6までの全52エピソードをもって幕を閉じた本シリーズは、2019年に劇場版として復活し、社会現象を巻き起こし、15年にわたり世界200カ国以上で放送された、英国ドラマの金字塔ともいえるシリーズとなった。

俳優、劇作家、作曲家、演出家など、多方面でマルチな才能を発揮したノエル・カワードは、トニー賞、アカデミー賞などを多数受賞。ガートルード・ローレンスやチャップリン、マレーネ・ディートリヒらと親交があり、首相になる前のウィンストン・チャーチルとはしばしば写生に行く絵描き仲間だったという。セレブリティという概念が確立される以前に、既に絶大な有名人として多大な影響力を持っていた彼は、華やかさの象徴であり、上流階級の貴族たちを魅了する存在だった。

物語では、長女メアリーの離婚により地元社交界の晩餐会への出席を親しい友人たちから断られた際、次女イーディスが「彼に会いたいあまり、皆が欠席を返上する」と見込み、友人のカワードを招待するという大胆な策に出る。メアリーの離婚を喜劇と捉え、のちに自身の代表作となる戯曲『私生活』へのネタとして楽しむ彼の振る舞いは窮地のクローリー家の追い風となるのかー?

脚本のジュリアン・フェローズは、カワードを登場させた理由について、彼の戯曲『ビター・スウィート』が1930年にロンドンで初演されたことに着目したと説明。フェローズが望んだのは、「クローリー家にとって脅威とはならない穏やかな現代性を持ってきてくれるキャラクター」だった。カワードは「その時代の空気を完璧に作品に取り入れた人物」であり、「何が変わろうとしているのかを察知」している人物でもあった。彼は、社会変革のきっかけを作った自由な思想の持ち主であり、本作においてメアリーが旧習に囚われた上流階級社会で再び受け入れられるための道筋を作った存在となっている。

さらに本作では、『ビター・スウィート』で使用された楽曲「I’ll See You Again」をはじめ、彼の曲が多数使用されている。また、監督のサイモン・カーティス氏の父が「ノエル・カワードの日記」を出版した縁でカワード本人から譲り受けた、「NC」のイニシャル入り銀のピルケースが小道具として登場するなど、制作陣の温かい敬意も込められているのも見逃せない!

華麗なる物語の結末は? ダウントン・アビーの未来は? 心揺さぶる感動のフィナーレを映画館で! (海外ドラマNAVI)

Photo:『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』‌©2025 FOCUS FEATURES LLC.ALL RIGHTS RESERVEDl

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海外ドラマNAVI編集部

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