『ストレンジャー・シングス』監督が「ダンジョンズ&ドラゴンズ」実写ドラマを製作へ!

Netflixが、これまでで最大級のファンタジードラマ企画の一つとして、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の実写シリーズ『The Forgotten Realms(原題)』を開発中であることが明らかになった。

 

『ストレンジャー・シングス』監督が手掛ける「ダンジョンズ&ドラゴンズ」ドラマ版

米Deadlineによると、本作にはNetflixのトッププロデューサーであるショーン・レヴィ(『ストレンジャー・シングス 未知の世界』『デッドプール&ウルヴァリン』)、脚本家兼ショーランナーのドリュー・クレヴェーロ(『WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~』)、そしてハズブロ・エンターテインメントが関与。豪華な布陣が実現するファンタジー超大作に期待が高まる。

本作の舞台となるのは、1987年に誕生した「ダンジョンズ&ドラゴンズ」ユニバース屈指の名作キャンペーン「フォーゴトン・レルム」。この伝説的な世界は、D&Dの最も人気のある冒険の舞台であり、多くの象徴的キャラクターが生まれた場所でもある。2023年の映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』も、この「フォーゴトン・レルム」の世界観をベースにしている。

Netflixが“論理的な選択肢”だった理由

2021年、当時ハズブロ傘下だったeOneは、実写版「ダンジョンズ&ドラゴンズ」シリーズの立ち上げを最優先プロジェクトに設定。その際、Netflixが制作の有力候補として浮上していた。その背景には、Netflixの大ヒットシリーズ『ストレンジャー・シングス』が、懐かしいファンタジーRPGの人気を再燃させた影響がある。本シリーズの登場キャラクターたちはD&Dをプレイするシーンが多く、そのカルチャーへの貢献度は絶大だった。

当初、このプロジェクトは映画『レッド・ノーティス』の監督ローソン・マーシャル・サーバーがクリエイティブを担当し、後にクレヴェーロがショーランナーとして参加。2023年初頭にはParamount+がシリーズ化を決定し、eOneとParamount Picturesの共同制作で進行していた。なお、Paramount Picturesは、映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を制作したスタジオでもある。

しかし、その後のParamount+の戦略変更やeOneの所有権移行(ライオンズゲートによる買収)が影響し、プロジェクトは停滞。ついには計画自体が頓挫する形となった。

Netflixによる再始動、レヴィのサプライズ参戦

現在、プロジェクトはハズブロ・エンターテインメントの管理下で再開発が進められている。そんな中、この新生「ダンジョンズ&ドラゴンズ」シリーズに興味を示したのが、『ストレンジャー・シングス』のエグゼクティブ・プロデューサーであり監督でもあるショーン・レヴィ。彼も加わることになり、Netflixの強力なバックアップのもと、ついに本格始動を迎えることとなった。

今後の展開に期待が高まる。映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』