トム・ホランド、主演ドラマで働きにくかった理由とは?撮影現場の裏側を明かす

Apple TV+のドラマシリーズ『クラウデッド・ルーム』に主演し、製作総指揮も務めたトム・ホランドが、撮影現場の働きにくかった環境を振り返っている。

 

現場では口論や衝突が多かった

本作は、ダニエル・キイス著「24人のビリー・ミリガン」にインスパイアされた全10話のリミテッドシリーズ。トムは、1979年にニューヨークで起きた銃乱射事件への関与で逮捕されたダニー・サリバン役を演じ、彼を分析する尋問官のライア・グッドウィンとの面談で、ダニーが徐々に謎めいた自身の過去を明かし始めるというストーリー。

米Men's Healthのインタビューで、トムは本シリーズの撮影について、「あの撮影では、かなり敵意が溢れていました。あまり調和の取れた場ではなかったし、口論や衝突が多かった」と語っている。

トムは、具体的な口論の内容や、その衝突が彼やキャスト、もしくはスタッフの誰かに関係していたかどうかは明かさなかった。しかし、意見の相違は、番組のクリエイティブな決定に関するものではなかったという。もしそうであれば、逆に活発な議論を歓迎しただろうと指摘し、現場での対立が、自身の禁酒を貫く原動力になったと発言。「こんなことが起きている中で再び酒を飲み始めたら、もっと酷くなるんじゃないかと思ったんだ」と回想している。

本シリーズでの経験はかなり堪えたようで、トムは撮影後に俳優業から1年間離れていた。トムは撮影中、アリアナ役を演じた共演者のサッシャ・レインに支えられたそうだ。「彼女には助けられました。現場でダニーの行動や考え方を理解するのに苦しんでいた時があったからです。彼女は僕を脇に呼んで、すごくオープンに、その瞬間に役立つ彼女自身の経験を分かち合ってくれました」と明かした。

『クラウデッド・ルーム』の撮影は、トムにとって素晴らしい体験や思い出にはならなかったようだが、1年間の休暇を経て、実話を基にした待機作『American Speed(原題)』で俳優業に復帰。2025年は、『スパイダーマン』シリーズ第4作の撮影が開始する予定だ。

『クラウデッド・ルーム』はApple TV+にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

 

Photo:『クラウデッド・ルーム』Apple TV+にて独占配信中