『フレンズ』マシュー・ペリーの死因が判明

人気ドラマ『フレンズ』のチャンドラー役で知られ、10月28日に54歳の若さで急逝したマシュー・ペリーの死因が明らかになった。

ケタミンの急性作用

マシューの訃報では、通報を受けた救急隊員がマシューを自宅のジャグジーで発見した時に現場で薬物は見つからず、犯罪の兆候もなく、死因は溺死だと報じられていた。

米Varietyによると、ロサンゼルス郡検視局の毒物学報告書には「ケタミンの急性作用」と記されており、マシューの死は、溺死、冠動脈疾患、オピオイド使用障害の治療に使用されるブプレノルフィンの影響などが原因として挙げられ、事件の公式分類は「事故」とされているという。

1994年に放送開始された『フレンズ』は世界的な社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなり、マシューはシーズン1より10シーズンにわたってチャンドラー役でお茶の間を盛り上げた。マシューは本シリーズの出演で一躍スターになったが、その影ではアルコールとドラッグ依存症に苦しみ、リハビリ施設に入所するなど私生活では問題を抱えていた。

『フレンズ』の放送終了後、マシューは青春コメディ映画『セブンティーン・アゲイン』やTV映画『先生はあきらめない ~ロン・クラーク物語~』などに出演し、人気リーガルドラマ『グッド・ワイフ』とスピンオフドラマ『グッド・ファイト』にもゲストとして登場。2021年には、特別番組『フレンズ:ザ・リユニオン』で他の主要キャストと再会を果たし、元気な姿を見せていた。

マシューの最後の出演作は、2017年のリミテッドシリーズ『The Kennedys After Camelot(原題)』となっているが、生前にマシューは自身の伝記映画を製作したいとの展望を友人に打ち明け、その友人は、「彼はキャリアの第二幕を始めたいと考えていると話していましたし、すごく幸せそうでした」と述べていた。

また、『フレンズ』のレイチェル役で共演したジェニファー・アニストンもマシューの死の当日に連絡を取り、「彼は幸せだったし健康でした。禁煙もやめたし、体も鍛えていました。彼は苦しんでいなかったし幸せそうでした」と振り返っていた。

将来に向けて前進しようとしていた矢先に、帰らぬ人となってしまったマシュー。その早すぎる死が本当に悔やまれる。(海外ドラマNAVI)

Photo:©NYPW/FAMOUS