『ブリジャートン家』シーズン1~2でマリーナ・クレイン役を演じたルビー・バーカーが、撮影中に2度も精神疾患を患っていたことを打ち明け、「にもかかわらず、Netflixから全くサポートを受けられなかった」と非難している。
キャラクターの設定が精神的に悪影響を
ジュリア・クインの原作小説を下敷きにした『ブリジャートン家』は、英摂政時代のロンドンを舞台に、結束の固い8人兄弟姉妹の恋愛模様をスキャンダラスに描くシリーズ。
シーズン1にレギュラー出演したルビー演じるマリーナは、当時としてはかなりスキャンダラスな独身女性の妊娠により、社交界でのけ者扱いにされてしまうキャラクターで、シーズン2にはゲストとして続投した。
英オックスフォード大学のポッドキャスト番組『LOAF(原題)』に出演したロビーが番組の出演時を振り返り、「あの番組の出演中に2度も精神状態がおかしくなったのに、Netflixと(製作スタジオの)Shondalandの誰一人として連絡をくれたり、大丈夫なのかと心配したり、アフターケアやサポートが必要なのかどうかとメールをくれた人はいませんでした。ゼロです」と説明した。
ルビーによると、番組の撮影中に精神状態が悪化し始めたという。「撮影中にどんどん衰えていって、私が演じたキャラクターは疎外されて仲間外れにされ、ひどい状況のなか一人で生きていました」と述べており、マリーナの孤立した設定が精神的に悪影響を与えたと主張している。
ルビーが、シーズン1の撮影一週間後に入院した時は番組が配信される前だったため、入院の事実が秘密にされたとのこと。シーズン1がリリースされた頃に病院から退院した彼女は、Instagramのフォロワー数も増え始めて劇的に人生が変わったにも関わらず、製作側からは全くサポートがなかったため、自分に鞭を打って「大丈夫、働ける」と言い聞かせ、必死に問題のない振りをしていたと吐露。「この番組は陽気で楽しいから、宣伝のために目に見えない銃を突きつけられたようなものです。その状況をブチまけたくはありませんでした。そんなことをしたら二度と仕事が出来なくなりますから」とも明かしていた。
2022年5月にルビーはInstagramの投稿で、長期にわたって体調を崩していたこと、入院中で近いうちに退院する予定だと明かし、精神的に弱っていたことを示唆していた。
『ブリジャートン家』はシーズン4まで更新されているが、ルビーがマリーナ役でカムバックするかどうかは不明だ。シーズン1~2がNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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