全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング(ニールセン調べ)
2023年3月6日(月)から3月12日(日)までの順位は以下の通り。
※()内は前週の順位。NEWは前週ランクインしていなかったもの(新作、新シーズンが配信スタートとなったもの、旧作など全て含む)
2.↓(1) 『アウターバンクス』(Netflix/計30話)...12億2700万分
3.(NEW)『MH370: マレーシア航空機失踪事件』(Netflix/計3話)...11億6500万分
4.↓(3) 『マンダロリアン』(Disney+/計18話)...8億8900万分
5.↑(9) 『クリス・ロックの勝手に激オコ』(Netflix/計1話)...7億9800万分
6.↓(5) 『Wrong Side Of The Tracks』(Netflix/計16話)...5億6900万分
7.←(7)『セックス/ライフ』(Netflix/計14話)...5億5400万分
8.↑(10)『ネクスト・イン・ファッション』(Netflix/計20話)...5億0000万分
9.↓(2)『マードック家殺害事件:法曹一族の裏の顔』(Netflix/計3話)...10億8400万分
10.(NEW) 『メル・ブルックス/珍説世界史PART II』(Hulu/計8話)...4億900万分
2. ←(2)『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix / Paramount+/計339話)...8億8800万分
3. ↑(7) (NEW)『サウスパーク』(HBO Max/計310話)...8億600万分
4. ↑(5)『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計21話)...7億2700万分
5. ↑(6)『ブルーイ』(Disney+/計114話)...7億500万分
6. ↑(9)『グレイズ・アナトミー』(Netflix/計397話)..5億7800万分
7. (NEW)『ブラックリスト』(Netflix/計196話)...5億2900万分
8. ↑(10)『ギルモア・ガールズ』(Netflix/計153話)...5億1500万分
9. (NEW)『フレンズ』(HBO Max/計235話)...5億1100万分
10. ↓(6)『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』(Netflix / Peacock/計76話)...6億6100万分
2.(NEW)『ターボ』(Netflix / Peacock/計1話)...4億600万分
3.(NEW)『長ぐつをはいたネコと9つの命』(Netflix/計1話)...3億8300万分
4. ↑(9)『ハンガー・ゲーム』(Netflix/計1話)...3億5300万分
5.↓(3)『あなたを見送る7日間』(Netflix/計1話)...3億1700万分
6.(NEW)『ハンガー・ゲーム2』(Netflix/計1話)...2億5100万分
7.←(7)『モアナと伝説の海』(Netflix/計1話)...2億4600万分
8.↓(1)『屋根裏のアーネスト』(Netflix/計1話)...2億4100万分
9. (NEW)『バーレスク』(Netflix/計1話)...2億3300万分
10. (NEW)『ランゴ』(Netflix/計1話)...2億1300万分
【オリジナル】『YOU』が1位を奪還
オリジナルシリーズでは前週1位だった『アウターバンクス』から『YOU ―君がすべて―』が1位を奪還。配信作品全体のランキングでも1位を獲得している。『ゴシップガール』で人気を博したペン・バッジリーの新たな代表作。2年ぶりの最新シーズンが解禁されたことで多くの視聴時間を獲得した。シーズン5をもって終了することが発表されているが、そのフィナーレへと繋がるシーズン4ではこれまで以上に多くの新キャラクターが参加。そのひとりルーカス・ゲイジはエミー賞受賞作『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』などで注目を集めていたが、本作でその地位を確固たるものに。最近ではパートナーとの婚約も報じられるなど、公私ともに絶好調のルーカスから目が離せない。
10位には異色の新作『メル・ブルックス/珍説世界史PART II』が初登場。日本ではDisney+で配信されている本作は、伝説のコメディアン、メル・ブルックスによる1981年公開の『メル・ブルックス/珍説世界史PART I』を現代に蘇らせたパロディ満載のコメディ。日本でいう新喜劇のようなわかる人にはわかる笑いが散りばめられており、日本人にはやや理解が難しくとも、欧米人には大爆笑といったような作品。人類史を描いていく全4話のシリーズでジャック・ブラック、セス・ローゲン、タイカ・ワイティティといったコメディ間違いないの才能人たちに加え、『グッド・プレイス』からダーシー・カーデンとジェイソン・マンツォーカス、『アボット・エレメンタリー』からキンタ・ブランソンとタイラー・ジェームズ・ウィリアムズなど、海外ドラマファンにはたまらないキャスト陣が勢ぞろい。話のタネに押さえておくといいかも!?
【非オリジナル】『The Last Of Us』が首位をキープ!
非オリジナルシリーズでは、ペドロ・パスカル主演のアクションアドベンチャー『The Last Of Us』が首位をキープ。HBO初のビデオゲームに基づくシリーズで、原作ゲームでも音楽を担当したグスターボ・サンタオラヤが本作にも参加。カメラの裏側でも原作に忠実に熱狂的なファンを納得させるための工夫が散りばめられている。
前週も言及したように『マンダロリアン』とヒット作を掛け持ちしているペドロ。これが実現した背景には仕事熱心なペドロの努力だけでなく、『マンダロリアン』製作陣の理解もあったようだ。許可を得て『マンダロリアン』シーズン2以降から『The Last Of Us』に参加することになったペドロは、1話あたり60万ドル、日本円にして約7,900万円以上支払われていると報道があり、米国TV史上で最も稼いでいる俳優のひとりに。
その他の作品では『ココメロン ~うたってまなぼう~』や『ブルーイ』といった子供向け作品が2週連続ランクインしている点も注目。日本のNetflixを確認すると『ココメロン ~うたってまなぼう~』は2つのエピソードのみ配信中なのでご注意を。
【映画】『刑事ジョン・ルーサー』の映画版に注目!
映画で1位を獲得したのはNetflix映画『刑事ジョン・ルーサー:フォールン・サン』。配信開始日は3月10日なので、わずか2日で8億9800万分を稼ぎ出したことになる。2010年から放送開始した『刑事ジョン・ルーサー』の映画版。最近ではMCUの「マイティ・ソー」シリーズや『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』などヒット作への出演が絶えないイドリスだが『刑事ジョン・ルーサー』をきっかけに彼のファンになったという方も多いのでは? 共演には『ハリエット』でアカデミー賞にノミネートされたシンシア・エリヴォや、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のアルフレッド役が記憶に新しいアンディ・サーキスなどが名を連ねている。
(KanaKo)
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Photo:『YOU ―君がすべて―』© 2022 Netflix, Inc.