『ナイブズ・アウト』ライアン・ジョンソン、今はドラマシリーズを作る方が好き

ダニエル・クレイグが主演を務める『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』とその第二弾の『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』。前作に続き監督・脚本を務めているライアン・ジョンソン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』)が、今はドラマシリーズを作る方に興味が向いていることを告白した。米Indiewireが報じている。

『ブレイキング・バッド』以来のドラマシリーズ

1月15日(日)、ジョンソンは、米Peacockの新作ミステリードラマ『Poker Face(原題)』の制作と執筆の経験は、『LOOPER/ルーパー」や『BRICK ブリック』のような長編映画の脚本を書くよりも「ずっと楽しい」ものだと語った。以前にも、ジョンソンはテレビドラマの監督をしたことがあり、特に『ブレイキング・バッド』シーズン5第14話の「オジマンディアス」エピソードが有名だが、それ以降シリーズものに関わったことがなかった。そのため、脚本家ルームでの共同作業は、映画で培った孤独感を打ち消すようなものだったという。

米NBCユニバーサルのテレビ批評家協会の冬のプレスツアーで、ジョンソンはこう語った。「とても楽しかったよ。映画の脚本を書いている時のように、部屋にじっと引きこもって適当に食事をとり、締切に追われている気がして常にストレスを感じることがなかったからね。脚本家の人たちとグループで一緒に部屋にいる方がはるかに楽しい。一人じゃなくなったと感じることはないのに、それでも自分がちゃんとストーリーを動かして、形作っているように感じた。本当にドラマの製作は楽しい」

シリーズものの執筆は、映画とは“まったく異なるプロセス”であるとジョンソンは続け、テレビの報道関係者や批評家たちでいっぱいの会場で、ドラマシリーズを賞賛し続けた。

60分構成の『Poker Face』の各エピソードは、約3週間(準備に1週間、撮影に2週間)かかったそうだが、1本の映画を数年かけて作るのと比較し、「各エピソードで異なる環境に身を置き、全く新しいキャストを起用するのは、まるで10本のミニ映画を作るようなものだね。文字通り、自分の映画のように没頭したよ。プールに入って、一番深いところに完全に飛び込んだんだ感じだった」とコメント。

新たな探偵ものとしてヒット間違いなし

そんなジョンソンが楽しんで制作した『Poker Face』は米Peacockにて1月26日(木)より配信開始。『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』や『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』などでおなじみのナターシャ・リオンが主演を務め、週ごとに別の事件を描くシリーズになるそうだ。

同じくミステリーの『ナイブズ・アウト』でも高い評価を得ているので、本シリーズもヒットするに間違いないだろう。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』と続編『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflixオリジナル映画『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』は独占配信中