世界的ベストセラー小説「若草物語」を『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が繊細にそしてみずみずしく描き、本年度アカデミー賞で6部門のノミネートされた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。この度、フローレンス・ピューとティモシー・シャラメが結婚について熱く議論する本編シーンを切り取った特別映像が解禁された。
本作は世界中で愛され続ける大ベストセラー作家ルイーザ・メイ・オルコットが自らの生き方を重ねて書き上げた、ジョー・マーチの物語。
ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じているが、メグが望むのは幸せな結婚だ。また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で家族の幸せを追い求めていた。共に夢を追い、自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。
この度解禁された映像は、フローレンス・ピュー(『ブラック・ウィドウ』『リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ』)が演じるマーチ家の末っ子エイミーと、ティモシー・シャラメ(『君の名前で僕を呼んで』『救命医ハンク セレブ診療ファイル』)が扮する資産家のローレンス家の一人息子であるローリーのやり取り。
エイミーは、家族のもとを離れ、裕福なマーチ叔母(メリル・ストリープ)に連れられて芸術の都パリに滞在していた。表向きは幼い頃からの彼女の夢であった"画家"になるための勉強のためだったが、本当の目的は"マーチ家を養えるくらいの裕福な夫を探す"こと。
もちろん、最初は本当に自分の夢を叶えようと努力していたエイミーだったが、画家を目指して勉強を進めるほど、小説家を目指す姉ジョーと自分との才能の違いを目の当たりにすることになり、落ち込む日々を過ごしていた。そんなある日、パリに長期旅行に来ていたローリーが、画家を諦め、家族を養うための夫探しに本腰を入れるようになっていた彼女と偶然再開する。
「お金持ちとの結婚はやましい動機だっていうの?」「女には他に道がないの」「女の稼ぎで家族を養うなんて無理」「女にとって結婚は経済問題なのよ」エイミーはまるで自分に言い聞かせるように繰り返す。そして「愛があるなら問題ない」と理想をロマンチックに述べるローリーに対し、「あなたと私の現実は違うの」と苦しげな本音を告白をする。
マーチ家の末っ子のエイミーは昔から常に議論の的で、耳障りな声でいたずら好き。ジョー以上に、マーチ姉妹の中で一番色々なことをやらかす。しかし、本作のプロデューサーであるエイミー・パスカルは「この作品のエイミーの肖像は、今までとはかなり違うもの。自分の欲しいものがしっかりわかっていて、芸術家になりたいけれど、自分は素晴らしい芸術家ではないと納得している。彼女は頑固だけど、とても賢くて立派よ」と話す。これまでとは違う"エイミー像"を演じたフローレンスも「彼女はいつも、いたずらっ子で恋愛やお金持ちを夢見る、甘やかされた子として知られていた。だけど、私が興味を持った(本作の)エイミーは、いつも再考の自分でいるために情熱を燃やしているの。彼女はそれができないくらいなら、何もしない。グレタ・ガーウィグ監督の脚本に私がすぐに恋に落ちたのは、彼女の自分の輝きのための探求や、失敗した時の彼女の人間らしさが描かれていたから。もしかしたら、私たちはみんなジョーよりエイミーに近いのかも」と想いを明かしている。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、6月12日(金)全国順次ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 配給︓ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント