ハリウッドの裏側を描くハードボイルドな犯罪ドラマ『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』に全7シーズンにわたり主演したリーヴ・シュレイバーが、10月からイタリアのヴェネツィアで新作映画の撮影に入ると報じられており、ドラマ出演は一時的にストップとなりそうだ。米Varietyが報じている。
リーヴは、文豪アーネスト・ヘミングウェイの長編小説「河を渡って木立の中へ」の映画化で、ヘミングウェイの友人だったチャールズ・T・ランハム大佐をモデルにしたリチャード・キャントウェル大佐役で主演するという。この小説の映画化といえば、主演ピアース・ブロスナン(『007』シリーズ)、監督マーティン・キャンベル(『007/ゴールデンアイ』)のコンビで製作されると2016年に報じられていたが、主演と監督を変えることになったようだ。
1950年に出版されたこの小説で、キャントウェルは第二次世界大戦の終盤にイタリア北部でカモ狩りをしながら暮らしており、第一次世界大戦で心身ともに傷ついた彼の若い女性との切ないロマンスや、迫りくる自身の死と折り合う姿が描かれる。
スペイン人監督でゴヤ賞監督賞にノミネートされたこともあるポーラ・オルティス(『La novia(原題)』)がメガホンを取り、英犯罪ドラマ『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』で企画・脚本・製作総指揮を担ったイギリス人のピーター・フラナリーが脚色を担当。
キャストは、アメリカ人であるリーヴのほかには、イタリア人のマティルダ・デ・アンジェリス(『ゴッド・スピード・ユー!』)とラウラ・モランテ(『息子の部屋』)とジャンカルロ・ジャンニーニ(『007』シリーズ)、スペイン人のハビエル・カマラ(『トーク・トゥ・ハー』)らが出演。スタッフ、キャストともに国際色豊かな顔ぶれとなっている。
2013年に『レイ・ドノヴァン』に主演するようになるまで、リーヴは映画界を拠点に活動しており、大ヒットホラー映画シリーズ『スクリーム』やマーベル映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、豪華キャスト共演の『クライシス・オブ・アメリカ』などに出演。『レイ・ドノヴァン』参加後も、アカデミー賞作品賞に輝いた『スポットライト 世紀のスクープ』や伝記『完全なるチェックメイト』、ウディ・アレン監督作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』といった映画にコンスタントに登場。さらにキャリア初期から出演してきた舞台では、映画化もされた『危険な関係』の舞台に2016年に立っている。リーヴのドラマ復帰を期待しながら、映画界での活躍を見守っていきたい。
『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』は、シーズン6がスーパー!ドラマTVにて9月27日(日)24:00より独占日本初放送。現在はシーズン4が再放送中だ。(海外ドラマNAVI)
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『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』
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