『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』潜入捜査官役を好演するのは『ムーンライト』のあの人

不世出の天才シンガー、ビリー・ホリデイと合衆国の知られざる対決とその真実を明かすサスペンス・エンターテイメント『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』。2月11日(祝・金)より公開となる本作から新たな画面写真が解禁となった。

「ビリー・ホリデイを止めろ! 彼女の歌声が人々を惑わせる」1940年代、人種差別の撤廃を求める人々が国に立ち向かった公民権運動の黎明期。アメリカ政府から、反乱の芽を叩きつぶすよう命じられたFBIは、絶大なる人気を誇る黒人ジャズシンガー、ビリー・ホリデイにターゲットを絞る。大ヒット曲「奇妙な果実」が運動を扇動すると危険視し、黒人の捜査官ジミー・フレッチャーをおとり捜査に送りこんだのだ。だが、逆境に立てば立つほど、ビリーの圧巻のステージパフォーマンスは輝きを増し、肌の色や身分の違いを越えて全ての人を魅了する。ジミーも彼女に心酔し始めた頃、FBIが仕掛けた罠、そしてその先に待つ陰謀とは──?

解禁された場面写真は、トレヴァンテ・ローズ演じる黒人捜査官のジミー・フレッチャーの姿を捉えたもの。ビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ『みんなのアメリカ ~私たちが社会をつくる~』)が歌う「奇妙な果実」が、公民権運動を扇動すると危険視した連邦麻薬取締局のアンスリンガー長官(ギャレット・ヘドランド『モダン・ラブ』)は、ジミーに熱心なファンと装ってビリーに近づくことを命ずる。

解禁された場面写真では、ビリーが歌うコンサートホールの外で何者かに電話をかけている様子や、アンスリンガー長官と握手を交わす姿、笑顔でビリーの楽屋を訪ねる潜入捜査官としての姿が映し出されているが、湖上で手を取り合ったり、一緒に食事を楽しむビリーとジミーの姿からは、潜入捜査には見えない二人の仲を感じさせる。合衆国の陰謀と運命に翻弄された二人の行く末は是非、劇場でご確認いただきたい。

ジミー・フレッチャーを演じたトレヴァンテは、第89回アカデミー賞で作品賞はじめ3部門を獲得した作品『ムーンライト』で、大人になったシャロンを演じて注目を集めたことも記憶に新しい。本作でも、潜入捜査官ながらもその相手と惹かれていくという難しい役柄に素晴らしい好演で応えており、実在人物のジミーについてこう語っている「裕福な家庭に育った彼は、ビリーと関わる事で見た目は同じでも特権に恵まれなかった人々を、どんなふうに世界が見ているのかを理解するんだ。そして、ビリーやそれ以外の人々にとって何が最善なのかを考えて人生を生きていこうと決めたんだ」。本作が本格的な演技が初挑戦であったアンドラ・デイも「この映画は私の人生で最も困難なことだった」と話しながら、「素晴らしいキャストのおかげで乗り越えることができた」と感謝を述べていた。

『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』は2月11日(祝・金)より新宿ピカデリー他全国公開。(海外ドラマNAVI)

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『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』© 2021 BILLIE HOLIDAY FILMS, LLC.