第2回 海外ドラマNAVI"勝手に"アワード 異論・反論・オブジェクション!?的に応援しちゃいます!<その1>

「最強のおたくちゃん」部門ならチャック、「最強の発売DVD」部門なら『NCIS』!

●2009年は"おたく"イヤー! なかでもチャックがお気に入り!
オタクキャラ好きにはたまらない1年になった2009年。さまざまな魅力を持ったオタクたちがズラリ。
典型的ジャパニーズ・オタクだが、ドラえもん的愛嬌が憎めないナカムラ・ヒロや、オタクにしては美形すぎるリードやディーン、そしてこれぞオタキングのシェルドンと強力なライバルがいるのは重々承知しているが、ここであえて私が推したいのはチャックだ。
ひょんなことから国家の機密情報をその頭脳にインストールしてしまったチャック、名前からして抜けてるし、スパイ活動もへなちょこだ。でもそのへなちょこ加減が無性に母性本能をくすぐる。そもそもは名門スタンフォードに在学していた知性派、オタクとはいえ、意思疎通不可能な独特の思考回路を持つわけでもなく、むしろコミュニケーション能力は高い。よく見りゃなかなかイケメンだし、現実にこんな人いたらアリでしょう! そう思わせるトータルバランスの良さは大きなポイント。
ガール・ネクスト・ドアという言葉があるが、チャックはいってみればボーイ・ネクスト・ドア。絶妙なユルさ加減がたまらないのだ。

●遅すぎた!?NCIS人気! LA版スピンオフだって期待できそう!

正直なところ、このタイミングで紹介することになるなんて遅すぎじゃね? と言いたくもなるほどDVD化を待って、待って待ちわびた『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』。アメリカではすでにシーズン7に突入、しかも7年目にして不動の全米視聴率トップの座につく快挙を達成。これってつまり、シーズンを重ねていくほど面白くなるってこと。
実際、タイトル犯罪捜査班とあるものの、このドラマのツボはなんといっても魅力的なキャラクターたちが繰り広げる人間模様だ。セクシーおやじにして頼もしきリーダー、ギブスを筆頭に、映画マニアのトニー、カタブツのケイト、ゴスっ娘アビー、古風なインテリ検視官ダッキー、オタクなマクギー、それぞれのキャラクターが絶妙なケミストリーを発揮して、事件そっちのけで夢中になってしまう。キャラクターの成長が楽しめるのは、シリーズが何年も続く海外ドラマの醍醐味。
ある意味、実に正統派な楽しみ方ができるこのドラマ、もっと高く評価されていいと思うんですけど、どうでしょう?

幕田千宏

■『NCIS ネイビー犯罪捜査班 シーズン1』
【価格】15.435円 コンプリートBOX(6枚組・23話収録)
【発売元】パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

(C)2009 CBS Studios Inc. All Right Reserved. CBS and related marks are trademarks of CBS Broadcasting Inc. All Right Reserved.
TM, R & (C) by Paramount Pictures. All Right Reserved.