60年代に一時代を築いたパンナムのスチュワーデスたちの姿をファッショナブルに描いたドラマ『PAN AM／パンナム』。本作でヒロインのマギーの声を担当する小島幸子さんと、コレット役を担当する白石涼子さんに直撃！ 華やかなロマンスやカラフルなファッションなど、女子的見どころポイントが多い作品だけに、インタビューもついつい女子トーク全開に。ドラマの見どころから吹替えの裏話まで、大いに語ってもらいました。
―― まずは吹替えを担当する声優さんの目線から、このドラマの魅力を教えて下さい。
小島：60年代の衣装だったり音楽だったり、そういう時代の雰囲気を見て欲しいです。本当に映像が奇麗なので物語とか以前にその映像美を楽しんでもらえるかと。私たちは実際に60年代を知らないので逆に「あぁこういう風だったのか」みたいに新鮮な気持ちになりますね。あ、もちろん物語も、すごく面白いですよ！！（笑）
―― ファッションって女の人は特に気になる部分だと思うんですが、お二人は個人的に好みのファッションのキャラクターっているんですか？
小島：私はやっぱりマギーが凄く好きですね。派手で、1番奇抜だと思うんですけど（笑）
白石：ドラマの女の子4人は実際には私よりも年下だと思うんですけど、何か雰囲気が凄く大人っぽいんですよね。60年代だということもあると思うんですけど、私が着たこともないようなとても綺麗な服を着ているので、みんなに憧れます。シックだったり可愛かったり、その時代のことは良く知らないんですけど、制作スタッフが60年代を再現しようとして、ちゃんとやり切っている感がカッコいいなと思います。
―― これまでも映画やドラマの吹替えをたくさんやっていると思うんですが、その中でも『PAN AM』はテンション上がりました？
小島：上がりましたね～。オーディションの資料を頂いたときから、めっちゃテンション上がりました。だからやっていても楽しいし、女子的なところを楽しんで見てもらいたいです。スチュワーデスだったり、恋愛関係の自由な感じとか。
白石：恋愛は結構激しいですよね（笑）。恋を実らせるというより、ポンっと花が咲くみたいな感じで。ああいうのって、本当なんですかね？(笑)。パンナムのスチュワーデスさんは、あんな事ができちゃうんだっていう。凄いですよね。キャストたちの間では、逆に飛行機がちゃんと飛んでいるのかなって心配したりしてます（笑）
―― そうやってわいわい話せるのも、キャラクターが立っているという部分も大きいと思うんですが、役作り的に何か意識している部分とかはあるんですか？
小島：私自身マギーと性格的に近いので「分かる、分かる」っていうところは、役に近づけることもあるんですけど、役作りというよりは、アフレコしている皆さんとのセリフを楽しむほうが近いかな。割と自然体です。
白石：コレットは年上のお姉さんという感じで、あまり沢山物を言わないし、派手なこともしないんですけど、結構表情で芝居していてよく見ると凄く可愛らしい女の子なんですよね。なので話す時は彼女らしさっていうのを出せたら良いなと思っています。吹き替えるときにしっかりと彼女の顔に当てはめていければと思っていますけど、性格的には自分とは全く違いますね。
―― 例えば昔、ビバヒルのディランが物真似されていたりとか、そういう特徴的な喋りを求められている時代もあったかと思うんです。それぐらいの時代の吹替えと今の吹替えはやっぱり違ってきているのかなって気がしたんですが。
小島：本質的な部分は変わっていないと思うんですけど、その時々にこういう服が流行っているぐらいのレベルでは変わってきているとは思います。
白石：結構一面だけ見て、例えば「女優さんだったら色っぽい喋りをするのが吹き替え」みたいな印象ってあるじゃないですか？ 私も子どもの頃はそういう物だと思っていたんですが、だからと言って自分がそういう芝居ばかりかというとそうではないし。意外とそんな枠にはハマっていないですね。
―― 小島さんは昔からクリスティーナ・リッチの声を吹替えてましたけど...。
小島：そうなんです。だからマギーを見たときにこんなに大きくなったんだって(笑)。私も大きくなっているんですけど「うわ～、大人じゃん！」みたいな(笑)。今回はもう「おかえりリッチー！」って(笑)
―― 小島さんはクリスティーナ・リッチーと育って、ローラ役の坂本真綾さんはナタリー・ポートマンと育ったんですよね（笑）
小島：真綾ちゃんって子役友達なんですけど、大人になって一緒に仕事したのが凄く久しぶりで。彼女は割とクールなキャラクターというか、このドラマでも結構冷静な感じで、突っ込みを入れたりしてます（笑）
